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新刊『土から土器ができるまで/小さな土製品を作る』出ました。

土器づくりの本、作りました。その名も『土から土器ができるまで/小さな土製品を作る』。長い名前には理由があって、縄文時代の土器づくりを追いかける「土から土器ができるまで」と、実際に土製品を作る「小さな土製品を作る」。この二つの土器づくり読本を一冊にまとめた本だからです。

内容を少しだけ。
Side A「土から土器ができるまで」
世界遺産である「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である是川石器時代遺跡の収蔵展示施設「是川縄文館」の協力のもと、縄文文化の根幹を担っていた土器づくりを追いかけ、土器や土偶や土製品がどうやって作られているかをドキュメント。粘土を山から採取し、形作り、乾燥し、焼き、黒くする。
Side B「小さな土製品を作る」
実際に個人でも作れる小さな土製品を作る方法。さらには現代人はどんな土器や土偶や土製品を作るべきかの考察と、造形家山内崇嗣さんのかわいい土製品の紹介。それに加えて実際に青森県八戸市の中高生たちに作ってもらった土製品のワークショップの様子と作品の紹介。

もう少し簡単に言えば、「土から土器ができるまで」では縄文時代の土器づくりを土探しから炭化焼成まで追体験して、「小さな土製品を作る」では、現代人は土製品に何を込め、何を作るのか。そして小さな土製品の作り方の紹介。

決して難しい本ではなく、事細かく技法が載っているわけではなく、どういうものを作りたい?と、問いかけるような本を目指しています。

迫力のある写真と文章は実際に土器を作っているように思える(はず!)。
一部で話題の炭化焼成も紹介。
今回一緒にこの本を作った山内崇嗣さんの可愛すぎる土製品も多数掲載。
八戸の中高生に思いおもいの土器を作ってもらっています。

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実は今回のこの本は、八戸市の市営の本屋さんである八戸ブックセンターの展示企画に合わせて八戸ブックセンターと共同で企画して編集したものです。
しかも八戸市の是川“世界遺産”縄文館に全面的に協力してもらい、八戸市の中高生にも参加してもらい、さらに八戸市にある三菱製紙八戸工場の紙で(この本の初版の紙は三菱製紙八戸工場に大部分を提供してもらっています)、作られためちゃめちゃ「八戸」な本になっています。
僕自身何度も八戸に通い、取材をし、ヒラメ漬丼を食べ、市内のドーミーインに泊まり、血中八戸濃度を上げて企画、編集、執筆、デザインをしています。

だから読むだけで八戸に旅をした気分にもなる一冊になっているかもしれません。

土器づくりの本は実は今、ほとんど本屋さんになくて、もし土器づくりに興味を持っても、その気持ちに応える本が無いのはよくないな、というのもこの本を作った理由でもあります。あまり難しく、専門的なことはなるべく少なくしました。まずは土器づくりのその最初の一歩に本書をどうですか?

税込2200円 ニルソンデザイン事務所発行

本の発売に合わせて八戸ブックセンターで展示もしています。こちらもぜひ遊びに来てください。

各通販サイトはこちらから


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