見出し画像

「縄文ムラの原風景」展

横浜市歴史博物館で2021年4月10日 (土) ~2021年6月27日 (日)に開催される「縄文ムラの原風景」展の内覧会に行って来ました!
岩手県にある御所野遺跡の展示なんですが、関東で東北の一つの遺跡の展示をするのってほとんど例がないんじゃないでしょうか?
御所野遺跡ではいくつも焼けた竪穴住居が見つかっていて、そのことから縄文時代の住居は茅葺きではなく土葺きだと証明し、縄文ムラの原風景を現代に甦らせた遺跡公園。ぜひ現地に行って欲しいけど、展示では御所野遺跡の風景を写した巨大なパネルが多いので、御所野に行ったよ写真が撮れるよ!

画像1

まだイマイチ世間に知られてないのですが、今年の夏にこの御所野遺跡も含まれている、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に(多分)なります。
世界遺産になってもならなくても遺跡の価値は変わりませんが、良い機会なのでぜひ関東のみんなに知って欲しい。

画像2

画像3

勝坂式と加曽利E式文化圏に、円筒と大木式がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

画像4

画像5

画像6

うーん、関東で東北のいい土器が見れるの最高だな。

下の写真は大木10式の土器に付けられていたという羽根飾りを頭に付けたパーティ系縄文人!

画像7

でも実は今回の展示のメインは土器ではなく、御所野遺跡そのもの。遺跡から見つかった粘土の採掘坑(けっこう珍しい)の再現や、住居址から見つかった粘土そのものや、遺跡の景観の大きなパネル展示やイラスト、実際に石斧で切った木、ものすごく珍しい珪化木(木の化石)の鏃。

御所野の縄文人はわざわざ珪化木で鏃を大量に作っていた。そこまで使いやすい材料じゃないのに!

画像8

画像9

画像10

画像11

御所野遺跡では炭化したトチや栗が大量に見つかっているという展示もある。館長の解説によればこれは送りの儀式だとのこと、せっかくの食糧をわざわざ火にかけてしまうことから縄文人の大切にしていたものが少し透けて見える。

画像12

粘土とか焼けたトチとか珪化木の鏃とか縄とか、地味なことばかり言っちゃたけど、その地味なモノに縄文人の「本当に丁寧な生活」を感じてすごく良かった。もちろんカッコいい土器はいっぱい見れるけど、それはぜひ横浜歴史博物館で行って見てください。

で、落ち着いたら御所野にもぜひ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?