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Chained Echoes(チェインドエコーズ):JRPGの魂を受け継いだ洋ゲー

ここのところ、昔ながらザ・JRPGをやりたかったので、SteamでRPGを漁ったところ、見つけてしまいました、探して求めていたものを。チェインドエコーズ・・・まさか海外からこんな大作が誕生していたとは・・・ゲーマーとして知らなかった自分が恥ずかしい。それくらいやりごたえのある作品でした。2980円とは思えないボリュームで50時間も遊んじゃいました。最近ではJRPGリスペクト洋ゲーとしてSea of Starsが話題になりましたが、個人的にはこちらのほうが遥かに面白かったです。


名作JRPGへのリスペクトしかない

多くのJRPGのリスペクトが見られる本作ですが、根底にあるのはゼノギアスでしょう。
まず戦闘からして人間パートとスカイアーマーに分かれて行うあたりがモロにそうです。設定においても、ゼノシリーズ特有の壮大な物語が展開されていきます。
あと主要人物が突然黒ビキニになります(ゼノギアスのアレ)。まさかあんな変化球で来るとは思わなかったですが。その他、キャラクターが仲間になるとき、画面が暗くなって語りが入るあたりはFF6のオマージュでしょう。
とりあえずざっとスクショを並べてみると・・・

なんかクロノトリガー


なんかクロノトリガー(2回目)


なんかゼノギアス


なんか黒ビキニ(誰とベッドインしたかはプレイして確かめてね!)
なんか聖剣伝説3


なんかファイナルファンタジー5


オマージュ・・・かはわからないけどブレスオブファイア3っぽい敵ドット

・・・と、このようにスーファミ以降の世代の人にはクリティカルヒットする要素が満載です。もうニヤニヤが止まらなかったですね。

マップ移動もRボタンで青いクリスタルのあるところに瞬間移動できるのでストレスフリー。ちゃんと痒い所に手が届く位置なのが非常にありがたい。

バトルについて

オーソドックスなターン制バトルです。
個人的に嬉しかったポイントとして、オクトパストラベラー大陸の覇者のように2人のキャラを前衛後衛で組ませて、行動ごとに入れ替えることができます。総勢8人まで戦闘に参加させられます。計12人仲間になるのですが、4人だけだと少ないのでコレは評価高いです。

右上が行動順を表し、右下はペアを組んでいる仲間と合わせてステータスが表示されています。Rボタンを押すと交代ができます。
左上はチェインドエコーズ特有のゲージ管理で、詳細は割愛しますが、要は常に緑色の部分にカーソルがある状態にするとベストだよ、ということです。別に難しいシステムではないので非常にとっつきやすいです。

Equipmentを設備と訳しているあたり日本語が拙いと言わざるを得ない

装備は各キャラこんな感じ。武器と防具とアクセは基本だからいいとして、エンブレムという、FF5のジョブクリスタルのような装備があります。装備することによってステが強化され、固有のアクションスキルとパッシブスキルが覚えられるようになります。
武器と防具は素材を使用することで2段階まで強化できます。

また、武器と防具には最大3種類までクリスタルという強化アイテムを装着できます。ぶっちゃけゼノブレイドのジェムとほとんど同じです。ジェムクラフトほどめんどくさくなくていいですがね。

中盤以降搭乗できるようになるスカイアーマーはこんな感じ。
フレームと武器種は物語が進むごとにいいものを拾えていくので、わかりやすく強くなっていきます。ダメージが人間モードと比べて桁が違うので楽しい。

モンスター図鑑もあるのがうれしい。

レベルはクロノクロスのレベルスター制を採用しており、ボスを倒すごとにスキルを習得するための☆が得られるシステム。

ボスを倒すたびに一つずつ習得していく感じ

雑魚敵を経験値目的で倒すことがないので稼ぎはほとんどいらないし、ゲーム進行上の敵を倒すだけで武器の素材もほとんど集まる良心的な設計。ストレスフリーでいいね。

速度依存のスキルを会心率100%でぶっ放す!チョー気持ちいい。

ただしスキルは無制限に覚えられるわけではなく、常時設定できるのはアクションスキルが8つ、パッシブスキルが5つまで(ステータスは無制限)。

キャラクター紹介(6人だけ)

全部で12人の仲間がいますが、隠しキャラもそこそこいるので、ネタバレにならない程度に好きなキャラを6人だけ紹介していきます!

喋らないわけじゃないよ

主人公のグレン君。クロノトリガーから取ったのかな?主人公でありながら強力なデバッファーでボスはまずグレンのデバフから始まると言ってもいい。また、HPの伸びが非常によくタンクとしても有能。設定が複雑すぎてよくわからなくなってくるけど、ちゃんと主人公するからすき。


レニー

ヒロインのレニー。見た目によらずバ火力枠で、スカイアーマーに劣らないダメージを軽々と叩き出す。チャージ技と属性技で2ターンごとに5桁ダメージを与えることも可能。伸ばそうと思えばさらに伸ばせる。全体攻撃も完備しており、雑魚もボスもレニーで蹴散らしまくれる。


ご褒美ありがとうございます!

FF6のインターセプター性能を持った犬を連れたプリンセス、アマリアちゃん。口がめちゃくちゃ悪いけど絵に描いたようなツンデレ。かわいい。完全なヒーラーで、攻撃性能はないに等しいけど、属性強化技でレニーを支援できるので普通に有能。最終盤は全体回復技でほぼ全快するくらいの回復能力を持つようになる。


笑い方がルフィ

謎が多めの劇作家おじさん、ビクター。序盤から終盤まで常に頼りになるバッファーで、スタメンから外そうと思ったことが一度もない。アマリアに負けないくらい回復力が高いのでヒーラーとしても十分な性能。最終的に味方全体に7種類のバフをばら撒き、しかもそれが他のバフと重複しないという超性能技を身に着けるチートおじさん


絶対一番人気だと思う

ツッコミ枠スリ剣士レズという属性盛り盛りのお姉さん、シエナ。速度が非常に重要な本作において、圧倒的な速度から日本刀を振り回し高火力技を叩き込むチートキャラその2。盗賊枠かと思ったらシタン先生だった。開幕必中全体暗闇技が雑魚戦をただの作業へと変貌させる上、速度を強化しきったシエナはFF10のヘイストクイックトリック並みに多く行動できるようになり、高火力の必中会心速度依存技で敵のHPを瞬く間に削っていく。回避技も持っていて隙が無い。さらに例えるならFFTの雷神シドのような存在。


おじいちゃん子でかわいい

サブイベントで仲間になるカンフー娘、ミカ。シエナの項で述べたように、速度が非常に重要な本作において、持続ターンの極めて長い全体速度バフ技を持つ時点でスタメン確定。本人の物理火力もシエナに劣らないほど高い強キャラ。

評価

ホントに面白かったです。最初に述べた通りストーリーがゼノシリーズ並みに重厚で、先の展開が常に気になりました。あえて批判するなら、キャラ絵が日本人好みに寄せようとしてはいるけど、どうしても外国産っぽいところが拭えないところと、翻訳はしっかりとされているけど、それでも原文が英語である以上、セリフ回しの感覚が日本語のそれとは違うことくらいでしょうか。チェインドエコーズとプレイ感が近いゲームを挙げるとしたら、FF6とクロノトリガーとゼノギアスあたりだと思いますが、そのどれにも劣らないクオリティです。
古き良きJRPGをお求めなら確実に損はしません。インディーゲームだからと敬遠してはもったいない出来なので、ぜひやってみてください!
もうハードごとの購入リンク下に置いちゃいますからね!(笑)


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