旅をすると満たされて、 そして虚無になる
1ヶ月の有給期間があと2日間で終わってしまう!
前半をまとめて書いて更新した日から11日も経ってしまったなんて驚き以外の言葉が出ない。
早い。あまりにも早過ぎる。
後半にどどーんとまとめて取っておいた1週間のイラン&トルコ旅行があっという間に終わってしまった。
(韓国は置いておいて)3年ぶりのTHE海外〜!!な旅行は、
刺激的で新鮮でハラハラしてワクワクして優しさに触れて心が震えて充実していて。
やっぱり私に必要なものなのだと改めて実感した。
この感情をまとめると、どういう言葉が一番似合うのかというと「満たされる」だと思う。
心の底から、お腹の奥から、いっぱいになっていくあの感覚は人生でなかなか訪れない。
それが「幸せ」とか「人生そのもの」とか、そこまで言えるかは分からないのだけど、間違いなく私にとって大切な感情だ。
羽田について親友と別れて、家に着くまでの電車の中で写真を見返しながら旅を思い出す。
家に着いて疲れと眠気で瞼が重い中、バタバタとシャワーを浴びる。
ベッドに入った瞬間、旅で満たされていた気持ちが一気に「無」になったのを感じた。
ああ、終わってしまったんだな。
ビザの申請がめちゃくちゃ面倒だったのも、ネットの規制が厳しいって聞いて調べまくったのも、Googleマップで行きたいところにピンをつけまくったのも、深夜に空港についても目がぱっちり開いていたのも、聞き取れない英語も、全部全部、終わってしまった。
満たされる為にたくさんの準備をして、充分に満たされて、そして今、「無」になっている。
「無」になってしまった心と頭が悲し過ぎて、ベッドの中で泣いた。
また旅をすればいいだけなのだけど、
ずっと楽しみにしていたことが終わってしまった寂しさに素直に涙を流すことしか出来なかった。
次の日の朝起きたら、あまりにも天気が良過ぎて頭もスッキリしていた。
時差ボケと疲れで情緒不安定になっただけなのかもしれない。
スーツケースの中身を全て取り出して片付けて、お土産を盛大に広げてひとつひとつを彼氏にプレゼンした。
「要らないもの買うな!?!」っていつも言う彼が「良いじゃん可愛いね」って言ってくれていて、昨晩泣いた私にちょっと気を遣っている感じが少し面白い。
ペルシャ文字やアラビア語のモチーフが目の前に広がって、幸せな気持ちになる。
それらを部屋のいろんな場所に散りばめたら、ようやく本当に旅を終えて気持ちの整理がついた気がした。
また旅に出たいな。次はどこに行こうかな。
また満たされて、そのあと虚無になるのだろうけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?