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シンデレラは本当に待っていただけなのか

この年齢になってから、「行動しないとマジでダメ」を痛感している。

私はスパルタ服飾専門学校に通ってから性格がガラッと変わり、

「マイペースで平凡な女の子」から「メンタルゴリラのせっかち女」に豹変した。

何故こんなにゴツくなってしまったのかというと、

「行動力がある人が前に進んでいくし、成功するし、後悔しないし、評価されるし、良いことしかない!」

ということを知ってしまったからだと思う。


怖い先生に怯えて質問できなくて進まない人。

課題が面倒だと言ってやらない人。

デザインを考え過ぎて手が動かず時間だけが過ぎていくひと。

そんな人はクラスにゴロゴロといた。

そういう人が立ち止まり、遅れていく姿を学生代に何度も見ては、「明日は我が身…」と反面教師にしていた。


先生に質問する事やチェックされる事は、自ら行ってみれば大して怒られないし、

怒られたとしても改善点が分かった時点でさっさと直せば良い。


課題がどんなに面倒でも、時間が過ぎれば無くなるわけではないし、

後々山のように積み上がって大変な事になる。


考えすぎて手が動かないと、作品が出来上がる日がどんどん遠くなる。

何事にも納期や鮮度があり、過ぎれば価値が無くなると思うと、やるべき事は手を動かす事だけだ。


そうやって「動けば進むし動かないと進まない」と知ってから、

私はどんどんアクティブな女になった。




童話のプリンセスみたいに待っているのは
今の時代に合わない。

そんな言葉をどこかで見た。

合コンや出会いの場で男性任せな女性に対し、

「シンデレラじゃないんだから待っててもダメだよ!女からもいかないと!」なんて言葉を聞いた。

それは私も事実だと思う。

何かを手に入れたいのなら、自ら動きださないと。

だけどここでふと、立ち止まって考えてみるべきことがある。

シンデレラって本当に何もせず待っていただけなのだっけ??


どん底の毎日から這い上がり、幸せになったシンデレラ。

確かに舞踏会では、ガツガツ王子に話しかけに行ったわけでもないし、

結果的にガラスの靴の持ち主を探して、王子が家まで来てくれたとしても、だ。


王子との出会いは、シンデレラが勇気を出して舞踏会に行ったからじゃないか??


一度自分に当てはめて想像してみてほしい。


ママ母達に毎日のようにいじめられ、召使いのように雑に扱われ、友達はネズミしかおらず、

私も舞踏会に行きたい!と言ったらボロクソに言われてドレスをめちゃくちゃにされる。(そんな話だったよね?)


そこでどんな魔法使いがやってこようと、

めちゃくちゃに美しいドレスを着させられようと、

スーパー速い馬車を準備されようと、

本当ならシンデレラの自尊心はズタボロなはずだ。


「こんな私が舞踏会に行ったとてまたボロボロにされる。」

「ここまで運がないのだからきっとこれからもロクなことが起きない。」

「しかも12時に帰ってこいという条件付き?嫌な予感しかしないやん」

そんな風に思う方が普通だと思う。

数年にわたっていじめられていたのであれば、自己肯定感も低くなって余計にそうだろう。


だけどシンデレラは、魔法使いに背中を押されて舞踏会へ向かう。

これってものすごく勇気のある行動だ。

きっとその短時間の中で、自分の中の様々な葛藤を乗り越えて決断した行動だろう。

結果的にシンデレラは王子に見初められ、最終的に結ばれる。

これは夢物語だけど、間違いなく舞踏会に行かなければハッピーエンドは訪れなかった。





そりゃあ現実世界では、簡単に王子には出会えないし、夢を叶えることも難しい。

だけど、出会いに繋がるアクションを起こさなければ出会いが訪れる事はまず無いし、

「夢叶わないかな〜」って思いながら寝ていても叶う事は無いだろう。

結局、行動した人が叶えていくし、手に入れることが出来るのだ。

この事実は、何十年も前からある夢物語ですら証明している。




行きたい国に行き、やった事のないことにチャレンジし、知りたい事は調べて、知識を得ては深める。

怯えていても、やってみたらどうにかなる。

失敗しても、何がいけなかったのか分かるし次に進める。

一度試してみれば、楽しいのか楽しくないのか、自分に合うのか合わないのかがよく分かる。

行動することで、自分自身が前に進んでいるとしか思えない。


だから私は行動することを大切にしている。

「まずやってみるか!」を実行する自分を褒めるようにしている。

絶世美女のシンデレラでさえ、行動しなきゃ夢は叶わなかったのだから。







#エッセイ #コラム #夢を叶える #シンデレラ #行動力  

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