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猫っぽいとか犬っぽいとか

もしも自分の取説を作るとしたら、

本製品のことを猫っぽいと感じるのであれば、あまり心を開いてもらえていない可能性があります

みたいな文言を入れたいと思う。

だって私は、たまに自分のことを「前世は絶対小型犬だなあ〜」って思うくらいに犬っぽい性格だと思っているから。


好きな友人には、自ら「ねえ!会いたい!」「いつ暇??」「会おうよ〜〜」って何の遠慮もなく連絡してしまう。まるで人間に飛びつく犬の如く。(相手の都合やスケジュールはちゃんと考えている)

将来のパートナーは、「どこまでも伸びるリードをつけてくれて、私を自由にしてくれつつ危ない時には止めてくれるような飼い主みたいな人」が良い、ってだいぶ昔に宣言していた。既に将来は犬っぽくなる予定だったのかもしれない。

今の彼氏の匂いが好きで、首筋や耳の後ろの匂いを嗅ぎに行ってしまう。気分によっては飛びついたりする。

彼は犬より猫の方が好きだと言うけれど、私のそういった行動をなだめるのがスーパー上手いから、犬を飼う方が向いてると思う。

追いかける方が得意だし、甘えるのも好き。

飼い主をどっしりと待つような忠犬タイプでは無く、

怪しげな人には噛みつき、好きな人には飛びつき、「かわいいね〜」と言われれば笑顔になってしまうような、そういう単純な小型犬っぽい人間だ。好きな人の前では。


たまに猫っぽいと言われるのは、興味のないものやそんなに好きじゃない人に全然なびかないからだと思う。

過去にマッチングアプリで出会った、あんまり上手くいかなかった男性たちには全員「猫っぽいよね」とか言われたな〜と、今思い出してウケている。

今の彼氏なんて、ご機嫌に舌を出しながら散歩されているポメラニアンを見て「お、honoがいるね」とか言うくらいなのに。

そのくらい全然素性を明かしていない自分にも、全然中身を見れていない相手に対しても、ウケるな、と思う。


先日上司と先輩と、「犬派か猫派か」「犬好きってだいたいこういう人間だよね」みたいな話で盛り上がった。

こんな話を出来るほどとても仲の良い職場で感謝している。

「君は犬好きなのもあるけど、いかにも犬っぽい感じがするよ」と上司がいうから、この人はよく私を見てくれているな、と安心した。

この上司は、社長や女性社員から怒られるとシューーンと小さくなる。この人もこの人で犬みたいだ。見ていて面白い。



犬っぽいとか猫っぽいとか、多くの人にとっては話題作りのひとつくらいのどうだっていい事だろう。

でも私は、血液型占い並みに相性やら性格やらを当てることに長けた2択問題だと思っていて、

たぶん男性性と女性性みたいなもので、どちらも自分の中にある性質。犬っぽさも猫っぽさも誰もが持っていて、良い感じに両立して出し合うことが大事なのだろうね。なんて考えている。



今日は執筆デーにしようと決めていたから、彼が朝から趣味のために1人で家を出てラッキーだった。私は無音の中で書くのが好きだから。

彼女が1日暇と知っても、自分の好きなようにどこかに行ってしまう恋人。猫みたいだ。

でも出かける時に「夕方には帰ってくるね、俺がご飯作ってあげる」と言っていた。

これは飼い主という新たなジャンルだなと思う。

そして私は文章を書いたりぐうたらしながらも、やっぱり飼い主の帰りとご飯をワクワク待っている、犬みたいな1日を過ごしていた。




#日記 #エッセイ #コラム

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