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幸せのお弁当

昨年の冬からお弁当を作るようになった。
しかしながら私は、あまり料理は好きな方ではないと思うのだけど、
朝起きてお弁当を作るという習慣が出来て、嬉しいなぁと思っているのです。

お弁当を作るようになってから、とっても良い効果を感じています。
1、朝起きることができるようになった。(私には、飛び抜けて「眠る」才能があります。)
2、お弁当があることでお昼の摂取カロリーが低くなった気がする。
3、お弁当のおかずを作りたいので、自炊の時間が増えて食費が管理しやすくなった。(節約になったかどうかはちょっと・・・・)

このような、良い効果を感じているんですよ〜。
だからね、お弁当作るの嬉しいし、これからもやって行きたいですっ!

うふ。
ということではなく、実は他にもお弁当を作ると嬉しい理由があります。

それは、旦那に私の作ったご飯を食べさせられること。

ですっ。

え〜〜〜〜〜。やだ、ノロケなの・・・?

っていう感じなんですが、ノロケとはちょっと違います。

というのは、かれこれもう10数年前の話
新婚当初に話は遡ります。

新婚当初、私は初々しくも頑張っていました。
今思えば笑い話ですが、朝から鯵の干物とか焼いてましたからね(笑)

母と同じことをしたかったのだと思います。

しかし、その頃は夫も30歳になりたて。東京で営業マン。毎晩(大袈裟じゃなく)飲み歩いていたので、夜ご飯を作っても食べない。それを翌日の朝食にするが、酔いすぎていてギリギリまで寝ていて朝ごはんは食べない。

そんな生活だったので、旦那が食べないご飯がたまりまくる日々でした。
それに対して苦情を申し上げた時に
「もうご飯は作らないで。」と笑顔で言われました。

「もうご飯は作らないで」
もうごはんはつくら、ない、で。
も、、う、、ご、、はんは。。。つ、、、く・・・ら・・・・・・・・・・・

当時の私には非常にショックな一言で、言われた通りに、その日から全くご飯を作らなくなりました。
さらには、その後、数年、全く食事を作らなくなった為、我が家では旦那が食事を作る役割を担う事になりました。(旦那よ・・・・。)

その後、事あるごとに私は心の中で
「だってわたしは、旦那にご飯は作らないで」って言われたから。

と呟いていました。
簡単にいうと、恨んでいました。その言葉を。

勿論、旦那は、その当時のわたしを傷つける為にではなく、
むしろ私のことを思って言ってくれた、一言だったのはわかっています。
なので、旦那のことは恨んでいません。本当です。
だけど、悲しかったんだと思います。

もう、ここ数年はそんな事は昔の事だと思えるようになったので、お互いにご飯を作り合っているのですが、忙しい日々です。
新婚の頃と変わらず、平日の夜に一緒に食事をする事はあまりありません。

お弁当を作るようになってから、私の作ったご飯を旦那が食べていることに
非常に嬉しい気持ちがするのです。

それはもしかしたら、新婚の時に叶わなかった、母のような振る舞いをしたかった私の気持ちを満たすもののような気がします。

我が家には子供がいないので、私の母性のいく先がないと思う時、真っ暗な空間にぼーっとただ立っているような、虚無感に包まれる時があるのですが、旦那の存在が、私の母性を受け止めてくれる時、私は非常に嬉しい気持ちがするのかもしれません。

子供がいないと、母性の行き先、暴走する時あるよね。
叶うなら、その行き先が、皆さんにも温かさで循環するようなものであってほしいと願います。母性の暴走怖いからぁ〜。

台所でお弁当を作っている時に、ふと感じる幸せな感覚に出会った時。

この母性というものを満たせているのだと感じるのと一緒に、過去、旦那に言われた「もうご飯は作らないで」が昇華されていくような感じがして

あぁ、私はもう、旦那のご飯を作ってもいいんだな。

と、思っているんだと思います。

そろそろ気温が上がる季節です。夏はお弁当は作っていないので
私の母性はどうなることやら、、、と少し、本気で心配をしているのですが

多分、東京の夏の暑さは、本当にすっごいものがあるので
気持ちの動きを焼き払ってくれるだろうと期待しています。

東京の夏。ぱねぇぞ。

お弁当の話から東京の夏へと話が展開されていく。
この横道展開力があれば、きっと楽しく生きていけるはずさ。

そしてきっと、秋になったら、さて!お弁当作るぞ。と思うんだろう。
心配するなよ。夏の私。


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