vol.02 THE QUIZ OF AMERICA 2020
みなさんこんにちは。
The Garden Keeps Secretsです。
先週、本noteでスタートした8、9月限定の新企画「アメリカ社会・政治クイズ」🇺🇸
記念すべき初回の記事はチェックして頂けましたか?
今回の記事では、初回のクイズの答えを発表し、クイズの核となるジョー・バイデン氏にフォーカスしながら、クイズの答えを解説していきます。
新型コロナの影響下で、思うように集会や選挙活動が行えない状況下でも、BLM抗議運動などで高まりを見せるアツい米大統領選挙戦を、みなさんがもっと楽しめるような記事になればと思っています。🗳
・“Sleepy Joe” (寝ぼけたジョー)
初回のクイズから早速振り返っていきましょう。
現職で、今季2期目の当選を狙うドナルド・トランプ氏に「Sleepy Joe」(寝ぼけたジョー)という不名誉なあだ名を付けられ、トランプ氏から、公の場でもそのあだ名で小馬鹿にされているジョー・バイデン氏。
トランプ氏は、(自分に食ってかかる)著名人たちに特徴的なあだ名を付けることでも有名ですが(今まであだ名を付けられた著名人のリストはこちらで見れます)その中でも「寝ぼけたジョー」のインパクトは抜群。
バイデン氏が「寝ぼけた」と言われている理由はズバリ、彼の「失言、言い間違えの多さ」にあります。
<📸スーパーチューズデー後に退陣を表明したブティジェッジ旧サウスベンド市長と。>
今年の11月20日で78歳の誕生日を迎えるバイデン氏。
大統領選挙に当選すれば、アメリカ歴代最高齢の大統領が誕生することになります。現時点で歴史最高齢の米大統領は現職のトランプ氏で、就任年齢は70歳と220日でした。
ちなみに、第44代バラク・オバマ前大統領の就任年齢は47歳と169日だったそうです。
バイデン氏の仮の就任年齢と30歳も年が違うのには驚きです。
平均寿命が、世界で最も高い日本に住む私から見ても、バイデン氏は充分おじいちゃんの年齢です。
老化に伴い、公の場でこれまで数々の失言・言い間違いをやらかしてきた為「寝ぼけたジョー」と言われている訳ですが...笑
一言に「失言が多い」と言っても、バイデン氏を知らない方々からはイメージが湧かないと思います。
せっかくなので、いくつか紹介しましょう。👀
"Stand up, Chuck, let 'em see ya."
- さあ立ち上がって、チャック!
2008年9月12日にミズーリ州立大学を訪れた際の発言。ミズーリ州上院議員のチャック・グラハム氏は車椅子に乗っていました。
“The tragic events in Houston today and also in Michigan the day before.... **“
- 昨日のヒューストンそしてミシガン州**での乱射事件(の被害者らにお悔やみ申し上げたい)
2019年8月5日。銃乱射事件について言及した「寝ぼけたジョー」。健在です。銃撃事件が起きたのはテキサス州のエルパソとオハイオ州のデイトンでした。
“We hold these truths to be self-evident,”
“All men and women created by- go- you know- you know the thing...”
- われわれは、つぎの真理が自明であると信ずる。すなわち、すべての人間は平等につくられ....って言いたいこと分かるよな?
2020年3月3日の「スーパーチューズデー」を控えた演説でのバイデン氏。引用するはずだったアメリカ独立宣言を忘れてしまいました。
“If you have a problem figuring out whether you're for me or Trump, then you ain't black.”
- 私かトランプ氏のどちらを支持するかで迷う有権者は黒人ではない。
2020年5月22日にラジオ番組のインタビューにて。その後「無神経だった。」と釈明しました。
ということで、ここでは紹介し切れないほどのバイデン氏の失言エピソード。その一部を取り上げてみました。(引用元はこちらとこちらです。)
なんだか気まずいものが多いですね。
<📸アイスクリームが大好物だそうです。🍨>
そんな失言が絶えないお茶目な(?!)バイデン氏は、最新の世論調査(7月23日付)でトランプ氏に対し、8.6ポイント差でリードしています。
予定通りにいけば、来週、8月17日の週にはウィスコンシン州ミルウォーキーでの民主党全国党大会(ここで、米大統領選挙の民主党候補者が正式に決まります)、そして9月29日にはインディアナ州サウスベンドで第1回討論会が開催されます。
討論会などの公の場で、国内外のメディアがバイデン氏に注目する中、彼が気まずい発言をして支持率を落とすことがない様に祈るばかりです。🙏🏻
前回のヒラリー氏の私用メール問題然り、選挙終盤戦でのミスは命取りです。
バイデン氏の生い立ち、その他彼について知っておきたいトピックスはこちらでまとめられています。
記事もかなり分かりやすく、素人でも読みやすいです。
愛する妻、息子を亡くし、悲しみに暮れた彼だからこそアメリカに出来ることがあると思います。
個人的にはかなり応援しています。
・vol.02 THE QUIZ OF AMERICA 2020
さて、初回のクイズの答えを発表し、解説もつけたところで、THE QUIZ OF AMERICA 第2回に突入したいと思います!
今回のクイズもトランプ大統領関連になってしまいますが、全米で高まりを見せる「Black Lives Matter」運動(主に警察による黒人への不当な暴力、社会に根付いている黒人差別への抗議活動)にも絡めたものを出題しようと思います。
クイズはこちら!
5月から現在にかけてBLM運動、警察による不当な暴力による抗議デモが全米で活発化しています。
そこで、トランプ大統領はデモ隊や強盗・略奪者を鎮圧させるために「法と秩序」(=law and order)という言葉を多用して国民に訴えました。
この「法と秩序」という言葉を、公の場で最初に使った歴代アメリカ大統領は誰でしょう?
出ました....「法と秩序」!
この問題は普段からニュースをチェックしている方や、アメリカの政治に興味がある方には簡単過ぎるかも知れません。
現地時間で今年の5月25日、アメリカ🇺🇸ミネソタ州ミネアポリスでアメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイドさんが、食料品店で$20の偽造紙幣を使った疑いで白人の警察官に拘束された際、8分46秒の間、白人の警察官に首を膝で押さえつけられ、死亡してしまうという事件がありました。
みなさんの記憶にも新しいと思います。
彼が、逮捕されるに値する犯罪を犯していたとしても、白人の警察官の過剰且つ不当な暴力は目に余ります。
映像を見るたびに胸が痛む、本当に、後にも先にもあってはならない話です。
<📸ミネアポリスにはフロイドさんが描かれた壁画があり、献花に来る方も多いです。>
このジョージ・フロイドさんの事件は、全米で、社会に根付く黒人差別の撤廃を目指す「Black Lives Matter」(ブラック・ライブズ・マター=“黒人の命を蔑ろにするな”又は、“黒人の命は大切”)運動に火をつけるきっかけになりました。
現地5月25日の事件の余波は瞬く間にシカゴ、ロサンゼルス、ワシントンなどの大都市を中心に全米に広がり、多くの人々が抗議運動に参加しました。
<📸大人気NBAプレーヤー、ラッセル・ウェストブルックらも抗議デモに参加しました。>
ここまでは良かった(良くはないけど...)のですが、デモ隊が徐々に過激な暴徒と化し、警察がデモ隊に催涙ガスを撒くなど、抗議活動は瞬く間に「取り返しのつかない暴動」に発展。
そして、事件の約1週間後・6月1日にトランプ大統領は記者会見で声明を発表し、国民に語りかけました。
「暴動の最大の犠牲者は、貧困に直面する平和を愛する国民の皆さんです。大統領として、私は皆さんの安全を守るために戦います。」
「私は法と秩序を重んじる大統領であり、平和的な抗議活動を行う人々の支持者です。」
「私は直ちに大統領権限を行使して、暴力をやめさせ、アメリカの治安と安全を回復させることにしました。」
<📸黒いマスクにアメリカ軍の紋章がバッチリプリントされています。安倍首相と異なり、公の場でマスクを着けるのは余り好きではないようです。>
説得力と、強い意志を感じる「ような」演説に聞こえます。
しかし、この声明は黒人差別をなくすことよりも「デモ隊を鎮圧すること」に主眼が置かれていた為、大統領の声明がアメリカ国民に安心を与えるどころか、抗議活動を更に活発化させる起爆剤となってしまったのです。
<📸フロイドさんのみならず、これまでに様々な事件で無実の黒人たちが命を落としています。>
6月1日の演説で、トランプ大統領が発言した「法と秩序」という言葉。
デモ隊を鎮圧させることと同様に、その「法と秩序」という言葉を、「ある歴代大統領」が使っていたことに強い意味が含まれていました。
来週のクイズでは、その「ある歴代大統領」の発言の背景を紐解いていきます。
第3回もお楽しみに!🇺🇸
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特に何か大きな変化が生み出せる訳ではないですが、励みになります。笑
この重たい企画が、果たして無事に9月末までに保って完走出来るか...自分でも心配です。
閑話休題も用意しているので、楽しみにしていてください!
それではまたnoteでお会いしましょう。
みなさんいつも読んでくださり本当にありがとうございます🙏🏻
<📸Complex/オースティンに現れたBLM運動の標識。>
御賽銭箱はこちらです。(笑)