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中国旅行 Day7 兵馬俑

兵馬俑へ

昨日は夜遅くに同室の人が帰ってきたようだ。朝起きたらまだ寝ていたので静かに準備をする。朝食を食べて戻ってくるとちょうど顔を合わせることができた。ドイツ人で、北京から西に向かって旅をしているようだ。兵馬俑の予約の時間があるのでお喋りもそこそこに宿を出た。

兵馬俑までは30元近くする直通バスが沢山出ているようで、チケットも至る所で売っているが、地下鉄のバスの乗り継ぎの方が大幅に安い上に時間も変わらないようだ。ネットの情報や歩き方には西安駅から兵馬俑へのバスが出ている、と書いてあるが現在は無くなっている。代わりに地下鉄が延伸して近くまで地下鉄で行けるようだ。そこからは少しバスに乗らなければならないようだが。

地下鉄とバスを乗り継ぎ兵馬俑に到着した。あらかじめネットでチケットを買っていたのでパスポートを見せるだけで通行できた。ほとんど待たずに中に入れた。まずは一号杭へ。圧巻である。ここが皆が兵馬俑と聞いてイメージする景色が広がっているたころだ。2000年以上前にこれほど精緻かつ大量の陶器が作られて、なおかつ今もなお見ることができるというのはとんでもないことだ。もはや古過ぎてよくわからない。流石にここはすごい人だったが、それでも兵馬俑の兵隊の数も観光客の数に負けていない。まだまだ発掘中のところもあり、復元を進めている様子も見えた。二号杭、三号杭は完全に発掘中という感じだったが、兵馬俑が埋まっている感じが見えて、これはこれで良いものだと思った。そんなに広い所ではないがじっくり見たので3時間ほど滞在してしまった。これははるばる観にくる価値がある。

一人一人顔が違う。モデルがいたのだろうか。

兵馬俑を出ると飲食店や土産物屋が集まっていた。万里の長城と似たような感じである。マクドナルドやケンタッキーまである。適当な店に入り昼食をとる。回鍋肉を注文してみた。本場の回鍋肉は肉と玉ねぎとピーマンとキクラゲが入っていた。キャベツが入っているのは日本だけのようだ。味も日本の回鍋肉とは違い、味噌という感じはあまりせず、豆板醤を油で炒めた、という感じが近い。しかし、味は美味しい。ご飯によく合うのも変わらない。それぞれの良さがある。

本場の回鍋肉

始皇帝陵

兵馬俑から無料のシャトルバスが出ていて始皇帝陵に行くことができる。チケットも兵馬俑と始皇帝陵の両方に入れる。始皇帝陵に行くバスは大変な行列で乗るまでに2台見送った。バスで10分ほど行くと始皇帝陵に着く。ゲートから中に入るととにかく広い公園のようになっている。電動カートも走っており、乗るために長蛇の列ができている。電動カートの列には目もくれず歩き出したが、広さを舐めていた。入り口から展示場まで15分以上歩くことになった。展示場もいくつかあり、実際の墓の中も見学できた。先ほどの巨大な兵馬俑は始皇帝陵の東側にポツンとあるものでしかなく、始皇帝陵の下には今も発掘されていない兵馬俑が眠っているという。始皇帝陵自体が巨大な都市のようになっている。スケールが大きすぎて気が遠くなりそうだ。中でも青銅車馬の展示が人気だった。青銅でできた馬車が展示してあるのだが、驚くべきことに当時の色がまだ残っており、確認することができる。500年前の作品と言われても信じてしまいそうなものだが、2500年前の秦の時代の物なのだ。古代中国恐るべしである。

始皇帝、本当に"偉人"である。

歩き回ってかなり疲れた。途中畦道に迷い込んでしまったが、おかげでちょうど発掘作業をしているところを見ることができた。再びバスと地下鉄を乗り継ぎ宿へ戻る。40キロ近く離れているのに運賃はたったの8.8元である。交通費は本当に安い。

2500年前のものとはとても信じられない

夜はホテルの近くのレストランへ。少し綺麗になっている飲食店街の中の店へ。雰囲気が綺麗なだけあってお値段は少しお高め。椒炒肉を注文。青椒肉絲のような物かと思ったが少し違う。肉とピーマン、葱、きのこ、そして大量のニンニクが唐辛子とxo醬(?)で炒めてあり、ビールにもご飯にも合う一品だった。ニンニクが効いててとても美味しい。しかし、ニンニクのまだ火が通りきっていないところを食べてしまいとても辛かった。このニンニクは食べるべきものなのだろうか、と悩みながら完食。全部で60元ほど。中国では少し高め。ビールは雪花という銘柄。中国ではメジャーなようだが、味は微妙。この店ではサービスで食後に中国茶が飲めた。中国茶はやはり美味しい。

宿に洗濯機があって使って良いようなので、今日は洗濯機で洗濯しよう。帰ると同部屋の人が変わっていた。オランダ人で今日北京から着いたそう。大学生の時に研究で熊本に来たことがあるそうだ。しかし、中国の外国人旅行客は少ないし、いても白人ばかりだ。

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