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中国旅行 Day10 南京市内

雨の中、戦争遺産へ

朝起きると結構な雨だった。外に出るのが億劫になる。今日は街歩きをする予定だったが、雨なので予定変更。南京大虐殺記念館へ。ここも中国の電話番号がないと予約できないタイプだが、予約が1週間先までいっぱいなので、半ば諦める気持ちで行ったが、案の定ダメ。外国人だから仕方ない、でいけるところもあるか、と思ったがダメだった。なんとも観光のしにくい国である。日本のパスポートを出すのを少し躊躇する雰囲気、という感じでは無かったが、入場するのにすごい行列ができていた。関心の高さが伺える。仕方ないので周りを1周してきた。

地下鉄に乗り移動。少し早いが昼食にする。エビワンタンと揚州炒飯を注文。こういういかにも中華料理、というものが北の方には無かった。美味い。炒飯は具材がたっぷりで、上品な味付けだ。紅生姜が欲しくなるがそんなものはない。ワンタンのスープはエビの出汁がよく効いていて絶品だった。二つ合わせて40元。かなりの量だった。

炒飯にスープが付いてきたのでスープがダブった

雨足は強くなったり弱くなったり、もしくは止んだりを繰り返している。総督府に向けて歩く途中、古い建物を見つけた。旧日本軍の慰安所だった建物のようで中は博物館になっているようだ。無料で入れそうなので入ってみた。非常にセンシティブなテーマだが、予想に反して展示内容は事実を淡々と述べている、という方式だった。一部現在の日本政府が慰安婦問題を一部否認している点を批判していたが、概ねニュートラルな展示内容だった。日本にいてはあまり入ってこない中国や韓国からの歴史問題の認識がわかり興味深かった。

旧軍の慰安所跡

南京総督府

そのまま総督府に行く。チケットを買って列に並んでいるとスコールのように強烈な雨が降り出した。おかげで足元がかなり濡れてしまった。動け無さそうな雨なので、入り口近くのシアタールームで少し雨宿りをする。少し小雨になったので、見学開始。太平天国の首都が置かれていた建物やその時代の庭園と中華民国南京政府が置かれていた近代的な建物が混在しており、なかなか面白かった。しかし、雨のせいで色々と歩き回るモチベーションが下がってしまう。総督府を出て、南京一の繁華街、新街口へ向かう。

ここで中華民国が成立した

新街口

新街口はなかなかの賑わいだった。雨なので、地上の人通りはそこそこだったが、それでも多くの人が歩いていた。ちょっとした地下街のようなものもできていて、そこはかなりの賑わいだった。雰囲気も日本の地下街に近い。北京よりも賑わいを感じた。建物は古めだが、その分昔からの百貨店が主になっている。南京の街は全体的に不動産バブルの影響で、あまり栄えていないのにでかい建物だらけ、という中国特有の感じがしない。ある種、アジアっぽいと感じる。とはいえ街は綺麗である。また、日本料理店が多いと感じた。寿司屋、焼肉屋だけでなく、カレーの店、居酒屋、さらにはたこ焼き屋まであった。湯包の店を見つけたので軽く食べてみる。南京名物らしいが、小籠包との違いはよくわからなかった。しかし、中のスープが絶品だった。

その後もしばらく散策していると急に雨足が強まってきたので、慌てて店に入る。蟹をテーマにしたレストランに入店。カニのあんかけとご飯のセットを注文。魚介の香りが豊かなあんかけに蟹の身が沢山入っていてなんとも贅沢な一品だった。店にビールが無かったのだけが残念だ。

どうしてもビールが飲みたくなってしまったので、ホテルの隣のスーパーで買ってホテルで飲むことにする。哈爾濱ビールという銘柄を選んでみた。中国のビールはどれもそうなのだが、度数が低くパンチがない。味にキレもなく、まあまあ。香りは悪くない。おつまみでかった中華風ソーセージは美味しかった。

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