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中国旅行 Day12 蘇州

今日は朝から移動する。まず、地下鉄で南京駅へ。決して小さな駅ではないのだが、他の中国の駅と比べると小さく映る。上海行きの高鉄に乗り1時間少しで蘇州に到着。南京上海間はかなりの本数の高鉄が出ているようだ。3分程度遅れて到着した。

三塘街

蘇州駅で荷物を預けて観光開始。まずは三塘街へ。ここは白居易が役人をしていた頃に整備した運河の街で、いかにも江南の水郷という雰囲気の場所である。完全に観光地なのだが、中国の江南の運河沿いの街の活気が伝わって来てとても良かった。水路沿いに伝統的な白壁の建物が連なっているのも美しい。蘇州は東洋のベニス、と言われるらしいが、東洋のアムステルダムの方が雰囲気的には近いのではないかと思った。

江南の建物は落ち着いた色調だ

留園・拙政園

三塘街から少し歩き、次の目的地、留園へ。ここは有名な庭園で、江南一とも言われる場所らしい。予想に反してこぢんまりとしているが、美しい庭園だった。日本の禅寺の庭園にも少なからず影響を与えているのではないか、と思った。派手さは無いが、落ち着く雰囲気である。

今度はバスに乗り拙政園へ。バスの窓から見ても本当に運河が多い街である。バス停近くの店で軽く昼食を取る。扣肉豆腐飯を注文。チャーシューと豆腐の餡掛け丼といったところ。見たまんまの味だが、確かな美味しさである。

拙政園は留園とは違い、巨大な庭園だ。奥に入っても入っても庭園が続いている。園内の池のサイズも巨大だ。建物も様々な種類のものが沢山あって面白かった。もう一つ獅子林という庭園も近くにあったが、そちらはパスした。蘇州の庭園はどれも入場料が千円オーバーでなかなかするし、庭園は充分見たので、次の場所へ向かうことにした。地下鉄6号線に乗る。6号線は2020年版の歩き方に載っていなかったのでかなり新しいと思われる。駅もめちゃくちゃ綺麗である。

趣のある庭園

観前街

地下鉄に一駅乗って、観前街へ。ここが蘇州一の繁華街で、蘇州の中心地に当たる場所だという。中々の繁華街で普通に都会といった印象。もちろん南京に比べると小さな繁華街だが、それでも日本でいうと広島や仙台の中心地レベルである。そんな都市がゴロゴロある中国は恐ろしい。

少し変な時間だが、折角なので蘇州麺という名物料理を頂く。醤油ベースのあっさりした出汁に、博多ラーメンのような細麺で、中にはホロホロの分厚いチャーシューが入っている。あっさりしていてとても美味しい。何よりもチャーシューが絶品だ。日本人なら必ず好きな一杯だった。

チャーシューはお椀の底に入っている

高鉄の時間があるので、蘇州駅に戻る。蘇州駅も例に漏れず巨大な駅だ。高鉄に乗るのもだいぶ慣れてきた。上海まで30分の列車の旅だ。

上海到着

車内は意外と空いている。電車はほぼ定刻通り上海駅に到着した。ついに今回の旅行の最後の目的地、上海に着いた。地下鉄に乗りホステルの最寄駅の南京東路駅へ。南京東路は歩行者天国になっている巨大な繁華街で、とにかく人が多い。活気もすごい。振り向くと上海のテレビ塔と外灘の建物の頭だけが見えた。そちらには明日行くことにしよう。少しお腹が減ったのでホステルに行く途中の道で店に入る。牛腩饭を注文。お店ではお母さんが明日用のワンタンを使っていたかと思えば、家族が集まって来て食事をしだした。営業中にもかかわらずである。そういうところが中国の良いところでもあるのだが。牛腩饭は初日にも北京で食べたが、全くの別物が出て来た。煮込んだ牛と湯葉のようなものと塩味で炒めた青菜がご飯の上に乗っており、さらに塩味のナッツがのっている。メインの肉よりも青菜炒めがとても美味しかった。ホステルに着く。狭いが割と綺麗。同室の人は10時を過ぎても帰ってこない。

大都会 上海

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