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脳腫瘍って私がですか? 1

確か診察室のパソコンのモニターを見ながら
担当医の説明に少し間をおいてから
『脳腫瘍って私がですか?』
そんなふうに答えたかと思います
自覚症状の様なものも無かった為どこか他人事の様な感覚で信じ難い話しでした

話しを少し遡ると
季節は2020年12月末の年末で慌ただしくなっていた頃
訪問介護の仕事で自分の車を運転して移動を繰り返している日常で時折視界に違和感を覚えるようになっていました
少し疲れているのか…
50歳代だし歳のせいかなぁ
などと、全く見えない訳でもなく
その時のコンディションや時間帯などでも少し違いもあり、すぐに病院に受診に行く事はありませんでした

年が明けてご利用者様もご家族が来られたり、ご家族の元へ行ったり、ショートステイを利用されたりと、一時的ですがスケジュールがまばらに空く様になり
ふと、気まぐれにいつもかかっている眼科の近くの利用者さんの訪問を終えた後に少し空き時間があった為
ふらりと予約もなく眼科へ行く事にしました
点眼薬で済めば良いし気になる程度だから…と
本当に軽い気持ちで待合室で順番待ちをしていました
夕方だったのもあり思いの外待ち時間が長く
最後の訪問時間が気になっていた頃
やっと簡単な検査をして診察室に呼ばれました
眼科医は検査結果を見ながら私からは口頭で症状を聞いていたところ
眼底検査の映像を見た途端急に先生の口調が変わり
『これはただの視界不良じゃ済まないよ』
と話し始めて『すぐに大きな病院で検査を受けて!』と話し
え?何?どう言う事?と驚いていると
『この後の予定は?』とか『今日は何で来院してるの?』とか聞かれて
仕事が一件残っている事と車で来院してる事を話すと
『今すぐ会社に連絡してこのまま仕事断って!』と言われて どうしたものかと返事に困っていると
眼科医は画像を指差して『この症状は脳内になんらかの圧力がかかっている』と説明されて
おそらく脳内に出血や腫瘍などの要因があるはずだから…との事だった

この時点では半信半疑でとりあえず会社に連絡して最後の一件は他の人に代わってもらい
翌日からしばらく仕事を休み検査を受けると説明して休みを取る事となった
これが今年の1月8日の事だった

自宅に戻ると1人暮らしの為
まずは最近まで同居していた息子に連絡して眼科医からの話しを説明し、翌日の土曜日に病院に連れて行ってもらえるか確認をした
幸いな事に末の息子が対応可能だと返事をもらい翌日岩槻の丸山記念病院に行き脳外科を受診して脳のCTを受ける事になった
30分程待っただろうか
診察室に呼ばれて担当医から話しを聞くと
今回のCT画像でははっきりとした要因が見つけられないとの事で、翌週MRIの予約をして受ける事となった
とりあえず会社には今日の時点では答えが出ないので翌週MRIの結果待ちで改めて連絡すると伝えて休暇継続となった

それまで週7日で仕事をしていたので
かえって有り余る時間何をして良いのやら戸惑ってしまった
まぁ、考えても仕方ない事と割り切って
普段やらない自宅の片付けなどをして過ごす事にした

病院の通院には息子も1人で毎週都合をつけるのは難しいので長男と2人で都合の良い方に病院に連れて行ってもらう事としました
翌週のMRIは長男に付き添ってもらい
前の週より少し待ち時間も長くかかり、ドキドキしながら診察室前の廊下で待ち、程なくして名前を呼ばれて診察室へ入りMRIの画像説明を受ける事になった
パソコンモニターの画面にはっきりと腫瘍だと説明されるものが写っており
『ここに2.5センチ大の腫瘍があって、さらに中心部に水頭症も見られますね』と言われたと思う
眼科で疑いがあるとは言われていたもののやっぱり実際に画像で見るまでは信じられない様で…
『脳腫瘍って私がですか?』って答えたと思う

それからは治療についての話しになり
開頭手術になる為大学病院の様ないくつも手術の症例のある専門スタッフがいる病院での手術になると説明されて
それまで大きな病気もあまりなかったので答えに困っていると長男が自身の職場の近くの獨協医科大学病院の名前を出すと、そこからトントン拍子で話しや手続きが進み週明けには紹介状と今回のMRIの結果を持って受診する事となりました

以上が病気発見までになります

長い文章は眠たくなって何を書いているのかわからなくなりそうなのでこの続きは次のお話しで書きます

ここまで読んでいただきありがとうございます😊

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