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AI術師の回顧録~2023年振り返り~

AIイラストの面白さに取りつかれて、AIイラストがひとつのジャンルになるまで活動を続けるぞ!と一念発起してAI illustratorを名乗り始めたのが2022年の9月
気が付けば自分の手の届かない遥か彼方までAIイラストが行ってしまったなぁ…と嬉しさとほんの少しの寂しさを感じています。

〇「爽やか最高!」(1~3月)

元旦に書いた、新年の抱負的な記事がプチバズってました。

個性の確立だったりは今でも重要と思われるので、そこまで外れたこと書いてはないかなと思っています。この一年で、どんどんみんな個性的になっていきました。当時から絵柄を模索していた人は多く居ましたが、いわゆる1girlのポンだしのようなあからさまなAI絵は減り、個性的な作品であふれています。世間の「AI絵がどれも同じ」という人はもはや何がAIイラストで何が違うのかわかっていないのだと思います。私も記載されなければわかりません。

そして、ここでも書いた通り、生成サービスやモデルがどんどん底上げされ、当時からするとみんなあり得ないぐらいキレイなイラストをアップするようになったので、プロンプト力や生成イラストの上手さで勝負できる時代はとうに過ぎ去りました。つまり、AIイラスト以外の能力が求められるのですが、これがなかなか難しいです。

これは予想外でしたが、広告やゲーム業界ではかなり活用されるようになりました。オタ恋をはじめとしてAIイラストの広告力が広く知れ渡り、ついにauやマックなど大手企業まで広告に使い始めました。AIイラストの量産性と広告分野はとても相性がいいです。

ゲーム分野では製品化されているものはソシャゲぐらいですが、レベルファイブが思っている以上にAIをがっつり取り入れていて世間を賑わせました。パフォーマンスを重視するこの流れは企業としては至極当然の選択なので、多かれ少なかれ多くのメーカーが追従していくと思います。というかわざわざ発表していないだけですでに試験段階にはあるでしょう。

最終的にこういったところから外堀を固める形ですべてAIイラストに置き換わっていくのかなと思います。ただその時代にはイラストレーターというものがどういう存在になっているのかは全く想像がつきません。ワードやエクセルの横にAIイラストが並んでいても何も不思議ではない………というか、ペイントソフトにすらAIが搭載されるので、すぐにそうなってきますから。


そろそろ皆さん、(こいつ全然振り返らないな…)とお考えになっているかもしれませんが、私も振り返りってなんだっけ?って思っています。

過去を振り返るな…。

話を戻します。
この翌日ですが、Holaraで作った水着のイラストが万バズしました。

今見てもいい質感です。
そのままの流れでこの頃は水着イラストを多く投稿していました。

爽やか最高!

朝ぐらいは爽やかなイラストを挙げようという意味、またはその逆

この時に意識していたのはあまりえっちになり過ぎないように、肌面積を増やしつつ爽やかに見えるように、ということでした。
………………………でしたが、見返してみると普通にエッチだな………………

あと時間もあったので活発に交流していました。
アカウント自体は前年の9月からAIイラストを投稿しているのですが、ひっそりと生きていたので多くの人は1月ごろに知り合った気がします。

AIイラストを使ったコミュニケーションは楽しいです。みんな好き放題やるので、毎回収拾がつかなくなることが問題ですが、それも醍醐味。
ラグナロク懐かしい。。。

SNSで伸びるための方法(RTは控える、画風を固定する、なるべく口論は控えるなどなど)を実践していたのですが、普通に息苦しくなってやめました。有難いことに多くの人に支えていただいて一気にfollowerが増えました。

〇「NEXT YOU」(4月~6月)

この少し前から、花笠監督などをはじめとしてAIイラストを活用して己の才能を発揮する人々が次々に頭角を現していました。らけしでさんがイラスト機能を含めた本格的なAItuberクリムちゃんを作ったりとか別次元すぎてビビります。。。…ちなみに私はクリムちゃんに「私の彼氏RIZさん」と呼ばれていました(どやっ
さらにchichipuiさんのAI COLLECTIONをはじめとして多くのAIイラストオンリーイベントが開催されました。
さらにさらに、chichipui内でも大型企画である「サラトバ」などが行われ、大いに賑わっており、激動の時期でした。

そんな中で「このままでいいのかな?」というのをずっと感じていました。
個性が大事とわかっていながら、自分の絵柄というのをこれと決められない、そもそも自分が何が好きなのかわからないし、何を作りたいのかもよくわかっていない、そんな時期が続きました。Twitterの毎日投稿をやめたら、時間が取れて大きな創作ができるかなと思って毎日投稿をやめましたが、結局その時間を他に使うことはなく意義は薄かったですね。。。



サラトバの話。
サラトバのこのイラストはとても好きです。
状況に対する会心のアンサーができたときの快感は私の中のAIイラストに対する大きな原動力です。

つまり、通常のイラストだと

お題が与えられる(100点満点)

こんなイラスト作りたい(想像力限界80点)

イラスト描く(技術限界60点)

ツイート内容考える(語彙力限界40点)

…と、どんどん減点されていくのですが、
これがAIイラストだと

お題が与えられる(100点満点)

こんなイラスト作りたい(想像力限界80点)

イラストガチャ:プロンプトをコネコネすると想像を超えたイラストが生まれる(70点~90点)

そのイラストに対して、会心の”解釈”ができた時、脳汁が出る(100点)

といった感じで、自分の想像を超えたものが生まれてくるんです。
自分だけではできないことをするためにAIイラストを触れている気がします。


呉春華さん(@ShunkaCuleさん)と協力して水着祭り(ウェスティリア港開港祭り)を行ったりもしました
元々、うさぎさんの安定と信頼の誤字で「いやしい場が作れると良いですねー」って発言を拾ったら、春華さんがノってくれて、最初は真ん中に遊郭を作ろうとしたんですが魔皇軍で使われちゃったので急遽水着にしようとなり~という流れでした。

魔皇軍とかいろいろな企画があったので、最終日どうするーやるー?とちょっと尻込みしたりもしましたが、春華さんが引っ張ってくれて、最終的にはすごいいい企画になったと思います。

声をかけた人以外にも公式も含めた色々な人がノってくれてとても楽しかったです。公式と神々のノリの良さにビビりましたw


朝霧ちしゃさん(https://twitter.com/Ai_llustrator)のdiscordサーバーにお邪魔していたのですが、そこでお誘いいただいて「Undifined works」の同人誌に載せてもらいました。

同人誌ってこうやって作るんだーと衝撃がおおきかったです。というか個人で作るイメージを全然持てなかったので、色々勉強になりました。イラストも発光がよくて今でもお気に入りです。


NEXT YOUの話。
さて、AI COLLECTION(chichipui)、AIけっと、AICと多くの即売会があり、さらにAI限定しなければ夏コミ、コミティア、サンシャインクリエイションなど色々なリアルイベントの話が出てきました。

そしていろんなAI同人誌の話が聞こえてくるのですが、黙っていて誘われることはほぼほぼないわけで、、、
「それならいっそ自分が主催になってしまえばいいじゃん!」とある種開き直って作ったのがNEXT YOUです。

手前味噌ですが、素晴らしい同人誌ができたと思います。
何度も言っていますが、色々な方面で活躍していた方々が相乗効果でしのぎを削りあっていて、作品を出すたびに絶賛と阿鼻叫喚が吹き荒れていました。

AI術師は魅力的な人が多すぎて、誰を誘おうかで一番頭を抱えました。
結局決まらなかったので、まぁどうせ何人か断られるやろ…と思ってお誘いしたらほぼほぼみんな二つ返事でOKしてくれて、気が付いたら予定していた16人がすぐ埋まってしまっていました。この機会でないと中々ご一緒できないだろうと思った人を優先的にお誘いしたので、仲良かったのに誘わなかった人達が居たのはだいぶ申し訳なかったですが、同人イベントすら初めての人間がいきなりつくる同人誌なので能力的にこれ以上は厳しかったです…。

この時間が楽しすぎて、これ終わってから完全に満足してしまって残り半年は燃え尽きてました。みんな作る作品がいちいち凄いし、discordサーバーをたててワイワイ語りながらやったので同人誌作ってる感がありました。ルール作りとかはUndifined worksを参考にアレンジして作らせていただきました

同人誌が終わった後にトレカも作ろう!という話になってやっちゃえやっちゃえ!と囃し立てていたらいつの間にか(うさぎさんが)トレカも作っていました。せっかくだからラメも入れようと…誰も経験はないので勘だけでラメをいれたりしましたがぶっつけ本番だったわりにうまくいきました。みなさんの創意工夫がすさまじくてこちらも素晴らしいカードになったと思います。こちらは再販はしていないので会場に来れた人だけのプレミアです。chichipuiさんに対抗しようとしたわけでは断じてないですから!!!


〇「グランシュライデ」(7月~9月)

仕事がだんだん忙しくなってきた時期です。

ユーニャさん(@yunyalula)にお誘いいただいて、グランシュライデに関わったりしていました。システム担当で、日々シトラスさん(@AI_Illust_000)と激論を交わしていました。中々創作世界の土台作りというのが難しくて、作りすぎてもいけないし作らな過ぎてもいけない絶妙なバランス取りがどこなのかみんなしてあれこれ議論していました。

らけ×ユニチームの世界観や、くようさん(@wd_kuyokuyo)のハイセンスな動画。本職の力を感じさせる狛茉璃奈さん&Tatshさんの主題歌などあげれば枚挙にいとまはないですが、盛況に終わりとてもいい経験をさせていただきました。


私自身はというと、この頃も相変わらず色々模索している時期です。

SDXLって7月だったのか…。

かりみゃー(@Callimiya)さんがバズったので便乗したりしてました。

この辺からXよりも動物園サーバーに居る事が多かった気がします。シャドウバンされてからXのことを信用できなくなってしまった。。。というかXの気分次第で全くインプレッションすら無くなってしまうので投稿するプラットフォームとしてはあまり望ましくないと考えています。とはいえ、Xでしか交流できない人もいるから結局Xに残っているのですが。

〇「風来のシレン」(10月~11月)

冬になり仕事の方が本格的に忙しくなりました。

そんな中、今までの人生で一番はまり、そして10年間新作を出してなかったゲームの新作「風来のシレン6」が発表されました。
(新作前に軽く慣らしでもするか…)と久しぶりにシレン5を立ち上げたら見事にドはまりしてました。原始壺縛りまでのエキスパをswitch版でももう一回クリアして埋めて、直接縛りに挑んでいましたが、まだクリアできていません…!ぐぬぬ!
あと、FactorioのTAとかにもはまり、1年間あまりやっていなかったゲームをひたすらやっていた時期でした。
ユウゴウパズル…?BABA is you…?知らないゲームですね…。

稀代の名作の新作となる、風来のシレン6は1月25日発売です。みんな買おう!

10月にDALLEが発表され、そのプロンプトの忠実度のあまりの高さにド肝を抜かされました。

一方で、DALLE(GPT4)のあまりの性能の高さに振り回されてしまっていた感もあります。思った通りの絵が出るんだけど、それ以上ではないのがDALLEの難しいところ。。。


〇「膿咲奇譚集」(12月)

私がAIイラストをやっていて一番うれしかったことはあいばのうさぎさん(
@aibanousagi
)のAI art collectionにお誘いいただいたことなんですが、そのうさぎさんが冬コミでホラー本を出すと聞いて二つ返事で参加を表明しました。

表明しました。
表明しましたが………ホラーってどうやって作るの!!??
スプラッタは大丈夫なんですが、怖いものはめっぽうダメで避け続けてきたので、ホラー?!?!?!ホラー?!!??!って感じでぐるぐる眼で迷い続けていました。
結局一枚イラストだと日本風のホラーのしっとりとした怖さは伝わらないんじゃないかと考え、DALLEを使った漫画を投稿させていただきました。
相変わらず凄いメンバーがそろっていて参加させていただいてよかったです。

年末にはNAI3が発表されました。
正直最初は全く期待していなかったのですが、使ってみると恐ろしいぐらいに手になじむ性能で、一気に虜になりました

約一年半イラストを投稿し続けて、ようやく自分が好きなイラストの方向性がみえてきました。
言語化すると「透明感があって綺麗、色彩が多くて鮮やか」といったイラストが好きだと気づいたので、この方向に突き進んでいきたいと思います。

これからもマイペースに継続していきますので、よろしくお願いします。

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