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緊急私見 名波体制限界説 〜厳しすぎる現状とサポーターの向き合い方〜

はじめに

※賛否両論は出ると思っていますが、これは自分の私見です。一人の山雅サポーターが思うこととして読んでいただけると助かります。

覚悟を持ってこの記事を書く。2010年、自分が3歳の時から松本山雅FCを応援している。今シーズンは1年でのJ2復帰を至上命題として臨んでいる最重要シーズンだと思っている。そんなシーズンも最終盤。山雅はここにきてブレーキがかかり、残り6試合で2位鹿児島との勝ち点差は5。現実的に厳しくなった。シーズン前半は順調に勝ち点を積み上げていたように見えたが、正直ずっと終盤戦を不安視していた。ハッキリと言ってしまうと『やっぱりこうなった。』直近で結果が出ないからこの記事を書くわけではない。詳しいことはこのあと書いていく。俺はもう一度這い上がりたい。だから今、この記事を書く。

去年から進化したのか?

シンプルに去年から何か変わったか。進化したか。正直していない。まず、原則がない。どこで刈り取るのか、ビルドアップをどう作るのか、誰が飛び込む、点を取らなければいけない状況での戦い方など何から何まで決まりがない。嫌な意味で去年、印象に残っているのがアウェー群馬戦の前半の半ばぐらいのシーンでビルドアップしようとするがアクションがなく、配置がめちゃくちゃで距離が近すぎたり、ポジションが被ったりしたため、まったく前進できずグダグダと1分間程ボールを回し、結局パスミスで相手ボールに。というシーンがあった。この試合は全体的にグダグダ感があった記憶。今シーズンここから変わったかというとうーん。ビルドアップの進化はなし、攻撃のパターンはルールがないから相変わらず少なく質もいまいち。守備もどこで刈り取るのか定かでない。点を取りいかないければならない局面の戦い方もそう。何も変わってない。横山など個々の力の成長もあって今シーズンの前半は勝てていたと思う。

個人頼みのサッカーの限界値

山雅は原則がない。今シーズン守備はとにかく『中締め』を徹底。そしていざとなったらパウリーニョが刈り取る。そしてそこから失点を食らう。攻撃では横山やルカオに預ける。すべてが個人任せ。ただ、これがシーズン前半は通用していた。それは個々の力の部分とJ3というリーグのクオリティー。ここに助けられ、失点しなかったり横山が1人でゴールを仕留めたりできていた。しかし、J3はそのまんまで抜け出させてもらえるようなリーグではない。例えると、シーズン前半はレシピがありません。でも強引にメニューは出せていました。ただ明確なレシピを一向に作りません。そしたらシーズン後半、メニューも出せなくなってきました。

守備もプレスに行くのかいかないのか、連動性、チャレンジ&カバー、そして時折中も空き始め(差され始め)、そこから失点を食らう。パウリーニョだけではカバーしきれない。攻撃もバリエーションは一向に増えない。横山ルカオに預けます→サポートは遅いです→追い越し追い抜きありません→サポート来ても後ろで待つだけ。アクションがない。そのため、結局失うか作り直し。
特に山雅は内側からの追い越しが圧倒的に少なくサイドに溜まります。→スペースを潰します。窮屈になります。結局強引にクロスを上げて終わり。精度は低い。しかも、そのクロスもニアに走り込む選手は全然いない。そして目先を変えるような速いクロスとかもない。

点を取りいかないければならない状況での戦い方もロングボールを蹴りたい選手と繋ぎたい選手がいます。もちろんこの局面だけではないがとにかく共有ができていない。1つの絵を共有できていない。

で、大問題のビルドアップ。やや極端だが例を挙げるとこの図。

1番上はハーフバックとウイングバックが被ってます。それによって選択肢が1つになります。角度を作ってあげるだけで選択肢は増えるのに…
真ん中はハーフバックがやや外に開き目で落ちてきます。ウイングバックもかなり近くまで落ちすぎてしまいます。しかも2人の距離感は近すぎです。後ろに重たくなってます。
1番下はキーパー―リベロ―ハーフバック被っています。キーパーから繋ぐとき、相手に読まれやすくなります。これによって危ないシーンを作ったり結局蹴ったり。

今の山雅はとにかく配置がぐちゃぐちゃで共有力も低い。これは全員の責任だと思う。

現状、直近3試合無得点の1分2敗のブレーキ。ただ、これは今始まったことではないということ。個人任せのツケ。だから、今のこの名波体制は限界値を迎えていると思う。大きくやり方を変えるような時期ではないが、このまま残り試合『自分たちのやってきたことを信じて』というサッカーをしていたら現状と何も変わらず、横山などのマークも厳しくなっている中で単調な攻撃と決壊寸前の守備を続けてジリ貧な戦いを強いられ続ける訳だ。何かを変える、工夫する、それができないと厳しいし、今シーズンの結果がどうであろうと未来を考えたときに何か大きく変えないと個人の質頼みのサッカーではJリーグでは勝てない。ハッキリ言って現状は厳しすぎる。

松本山雅FCは何を目指しているんだ

松本山雅は何をしたいのか。『志』というものは?ずっと上積みなしでその場その場しのぎのレシピがないサッカーをしている。何を目指しているのか。そのためにどうするのか。ビションがない。それに行き着く過程がない。
昇格目指します。→そのためにどうするんですか?ビションは何ですか?ということ。

サポーターとしての向き合い方

残り6試合で昇格圏と勝ち点5差の4位。上3つとの直接対決はない。あえて『諦めるな』という言葉は使わない。精神論でなんとかできる話ではないから。前節、名波監督は藤枝戦で勝ち点を落とすと終戦すると宣言。それで落とした。だから終戦はしている。
サポーターにもいろんな声がある。『諦めるな!』や、『何してんだよ。気持ち入ってない』とか様々。正直多様性。俺は色んな声があってもいいと思うし、サポーターと選手で言い合うのもあってもいいと思う。もちろん、一回ミスしただけで『プロとしての資格がない』とかは違うけど。個人的な考えとしてはサポーターだから要求はするし、毒も吐く。ただスタジアムであれDAZNであれ、声を出し、手を叩き続けることに変わりはない。ただ、サポーターとしては全肯定、全否定はどうなのかな?とは思ってしまう。

残り試合、俺が求めるのはチームとして、個人としてもっと成長すること。このチーム、選手にはポテンシャルがまだまだあると思う。残り6試合そこを追い求めることが結果につながると思う。藻掻いて藻掻いて追い求めて結果を待つだけだと思う。


松本山雅FCは変わらないといけない。



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