序章ー迷える無能会社員ー

「また今日もミスばかり、、、」

上司に詰められるのもキツいが、出来ない自分に何より腹が立つ日々だった。

俺は新卒でそこそこの大学を卒業後、そこそこの会社に就職。世間では良い企業と思われているが、若手は雑用ばかりというクソつまらない環境に飽き飽きしていた。

昔から勉強は得意で、考えることは得意だったが細かい作業は苦手だった。いわゆるADHDというやつだと思う。それもあって、雑用は特に苦手。ミスばかり繰り返し、結局応用的な仕事はさせてもらえなかった。

そんな悶々とした日々の中で自身で何か成功を収めたい、その中で分かりやすいのは金稼ぎだと株式投資に没頭。運良くまとまった資金ができ、これで生きていこうかと思ったが、相場はかなり不安定で損も多く出していたことから、これで食っていくのは難しいと判断。

その時に書店で出会ったのが不動産投資の本であった。

ただ、自分の先輩が新築ワンルームを高額で買わされ損ばかり出していたことや、自身の職場にかかってくる不動産投資の勧誘に一度ついていったところ、素人でもわかる詐欺スキームだったことからかなり懐疑的であった。

ただ、どうしても会社員として生きていくことに限界を感じていた俺は、物は試しとまず不動産投資の本をまず買い漁り、たくさん読んでみることにした。

自身の経験上、何事もまずは人に尋ねるより本をたくさん読んで基礎を固めてから人に教えを乞う方が効率が良いと考えていたからである。大学受験の名残ですかね。

これが私の人生を大きく変えた第一歩だった。

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