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善良な友達からのいいねに耐えられない

いいねは嬉しい。
Twitterもインスタも、時には事務連絡でさえ、反応があると人は喜ぶ。

基本的に、私も何気につぶやいた言葉が共感されると嬉しい。

だが、最近とある友人とのTwitterでの付き合い方に悩むようになった。そのためにつらつらと気ままに書いて行こうと思う。

不器用で善良な友達

とある友人とは見出しの通りだ。

ちいかわというキャラクターがいる。
彼女は私が知っている人でもっともちいかわに近い。

不器用で、要領が悪い。でも人に優しくて、人に尽くしたがる。

自己管理が下手なので、常になにかミスしてる。
お金がないくせに、人にお金を使うし、イベント毎に必ず遠距離の新幹線代を払って人に会いに来る。
ある時、人数に対して多すぎる差し入れを持ってきた彼女に対して、
「お金ないのになぜ人にお金を使うの?自分のために使いなよ」
と言ったら、彼女は少し腹を立てて
「これが、私の幸せなんだからいいじゃん」と言い返してきた。

人のお金の使い方に口出しをするのは野暮だが、彼女は自分のミスでお金をドブに捨てることが多い。だからなおのこと自己管理をしっかりしたあとに人につくすべきだと個人的には思っている。でも、本人がいいならいいか、とその時は流した。

善良に見えて不誠実

彼女は自己肯定感が低く、人をよく褒める。
自分のことをブスとTwitterで漏らしたこともある。(実際は容姿には恵まれている方だと思う)

そんな彼女がお気に入りの友達がいる。共通の友達Aちゃんだ。Aちゃんは美人で美意識が高く、スタイルもいい。私もAちゃんのことは好きだが、コミュニティがAちゃんだけをやたらと褒めることが多いので少ししんどい。そのAちゃんを褒める筆頭が彼女である。

容姿に恵まれていないと自負している女性の多くが、この経験に悩んだことがあると思う。自分をブスと言いながら、多数の中で一人が持ち上げられるしんどさを知らない。

とにかくその場で、Aちゃんの持っているものを褒めて、人に優しくすることは満たせているのかもしれない。だが外側から見ればすごく無神経だ。


ちなみに私は細身なので、彼女は私のことを「細いね〜!!ご飯食べてる?」と言う(本人は褒めているつもり)。

だが私は実際には食べても体重が上がらず毎年健康診断で指導されるし、体力がつかなくて昔から悩んでいた。見た目に関しては、一見羨ましくてもその人にしかわからない悩みがあるのに、それを20数年生きてて想像もできないのがキツすぎる。

彼女はLINEを返すのが遅い。相手を待たせてる間に、Twitterに浮上してどうでもいいことを呟く。
以前、それを注意した。

私が期日が迫ってる質問をして返事が欲しいことを長らく待たせた挙句、Twitterには平気で私の投稿にいいねをつけたりするから、流石にどうかと思うことを本人に伝えた。

といっても、大して困りはしなかったので、「世渡り上手くなりたいなら、LINEに返事をしない間はTwitterには浮上しない方がいいと思うよ」というニュアンスで。

その時は、彼女は「ごめんね、そういうアドバイス助かる」と前向きに受け取ってくれた。表向きは。

私は彼女に誕生日プレゼントにネットギフトを貰った。実を言うとそこまで仲の良い間柄ではないが、これも彼女の博愛性によるものである。


だから、私も彼女の誕生日にお返しをした。


だがこれも例によって返事が遅かった。

遅かっただけでなく、返事が来ない間はTwitterにめちゃくちゃ浮上してた。これが、彼女から距離を置きたいと決めた決定打になった。

別に、即レスしてくれだとか、Twitterより私を優先して欲しかっただとかそんな子供っぽい理由ではない。

ただ、少なくとも私は、友達が自分宛に何かしてくれたら、ちょっと返事が面倒臭くても、相手の優先順位が低いことを可視化させはしないと思う。


もちろん悪意はない。だからこそ、その配慮のなさ、想像力のなさが、彼女が大事にしてる優しさとは筋が通っていないように思えてしまった。


結局、本当に人に優しくすることが好きなのではなくて、不器用で周りに大切にされない自分を、博愛に浸って慰めているだけのように見えてきたのだ。

そんな彼女は、Twitterで友達の投稿に手当たり次第にいいねする。特に、人が落ち込んで、自己肯定感が低い言葉を吐き出した時は必ず。

「そんなに気を落とさないで。私が見てるよ。」と囁くかのように、、、。

彼女が自分の優しさに浸るために、人に優しさを振り撒いているのだと思うようになってから、彼女に見られていることが苦痛になっていった。

落ち込んだことにいいねを貰っても、

自己管理もろくにできないあなたに何がわかるんだろう。

嬉しいものを買った報告にいいねを貰っても、

浪費をするあなたに、吟味して悩み尽くしてたった一つのお気に入りを買う喜びの何がわかるんだろう。

と思っていくようになった。

ついにTwitterを切った

とうとうある日、Twitterの関係を思い切って切ることにした。


切った瞬間、とても晴れやかな気持ちになってしまった。彼女が、私にリムられたことを知ったらとても傷つくだろう。

そんなことをやっているのに、罪悪感を一切感じない私の図太さにもびっくりしている。


切ってから2週間くらい経つが彼女は気づかない。

気にかけられなくてがっかりしていると言う気持ちはなく、しょせんその程度の関係なら、もっと早くに切るべきだったとさえ思ってしまった。

彼女の目に止まることなくなんでも吐けるTwitterは最高だ。

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