道陸神社1

道陸神社【大阪・貝塚市】

ここは本当に神社でしょうか、それともお寺でしょうか、と問いたくなる光景です。
小さなお地蔵さんがたくさん出迎えてくれる道陸神社(どうろくじんじゃ)です。地元では「どうろくさん」と呼ばれ、足の神様として親しまれているといいます。

足の神様とはだれを指すのでしょう。いろいろ検索しましたが、正直いってわかりませんでした。ただ、貝塚市のHPでは道陸神社は道祖神のご利益がある、と書かれています。この「道祖神」(どうそしん)も道の神様であって天皇家とは関係なく、「足」と同様、一般名詞としての神様となります。

やっぱり、日本の神様はいたるところ、どこにでも、そしていくらでも存在する八百万の神々なのです!

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↑ 拝殿前に鎮座、いや屹立しているのはダルマさんでしょうか・・・。
足の神様、道祖神、お地蔵さん、そしてダルマさんなど、めくるめく神仏習合の見本市のようなシーンが広がっています。

20.315が拝殿で参拝しようとしたら、社務所の方から声をかけられました。
「どうぞ中に入ってください」
言われるがまま中に入ると、そこにはお賽銭箱とロウソク立てが置いてあるのみで、がら~んとした空気に静まり返っています。20.315はそそくさと参拝して拝殿をあとにしました。

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創建は不詳ですが、おそらく安土桃山時代ではないかと思います。近くの蛇谷山(じゃたにやま)の山中にかつて蛇谷城があり、ここの兵士がこのあたりの湧き水で足の傷を治したことから、足の神様に繋がったといいます。戦国時代、蛇谷城の松浦氏と岸和田城の十河氏の争いが絶えなかったといわれ、ゆえに傷を負った兵士も大勢いたに違いありません。

神社自体のHPもなければ、神社を紹介する各種サイトにもほとんど取り上げれていない道陸神社ですが、和泉葛城山付近の自然豊かな山中に四季を味わいながら参拝するのも、風情があってgoodです!

【基礎データ】
■創建 不詳 ※推測ですが、安土桃山時代かと。
■祭神 不詳 ※足の神様と道祖神かと。
■住所 大阪府貝塚市木積3758
■HP なし

※写真は全て20.315が撮影。
※道陸神社と名乗る神社は日本各他にあります。

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