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調神社【埼玉・さいたま市浦和区】

つきじんじゃ、と読みます。つきのみやさん、とも言われています。
コンテンツ的にはめっちゃ豊富な神社です。そのコンテンツを一覧にしましょう。

1.式内社である
2.社名は租庸調が由来である
3.鳥居がない
4.狛犬ならぬコマウサギである
5.松がない

ほかにもありますが、これ以上羅列するとキリがないので、この5点に絞って探索しましょう。

1.式内社である

式内社というのは、平安時代に編集された書物「延喜式」に社名が記載されている神社ということです。ここは昔、武蔵国足立郡にあたり、足立郡には4つの式内社があり、大宮区の氷川神社も当然入ります。浦和につきのみやさんあり、大宮に氷川さんあり、という感じでしょうか。

2.社名は租庸調が由来である

租・庸・調(そ・よう・ちょう)は税金のことですね。20.315が「嫌いだけど、必要だろうな」という税金です。ちなみに、20.315というのは、株式のキャピタルゲイン、またはインカムゲインに掛けられる税率です。利益には20.315%の税金が課されるんです。これをペンネームにしてるんです。

ちょっと脱線しましたが、思いっきり大胆にいえば、祖は固定資産税、庸は住民税(あるいは所得税)、調は独身税といったところでしょうか(厳密にいえば、かなり違いますけど)。

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さて、調神社の「調」ですが、これは税金として繊維製品を京(伊勢神宮とも)に収めたものです。ここ調神社は平安時代、関東地方の新米と繊維製品などを集積した場所だったのです。毎年、ここに集められた「調」はこうして京に運ばれました。このような経緯から、ここが神聖な場所として神社になった――。

これが調神社のご由緒なんですね!

ちなみに、多摩エリアの「調布」という地名は、昔、布を調=税として納めていた場所だから付いた地名です。

3.鳥居がない

これは、物資の集積場だったことから、鳥居があると荷物を運ぶのに邪魔だ、との理由です。鳥居が邪魔、とは失敬な!とも思いますが。

4.狛犬ならぬコマウサギである

理由はわかりません。20.315の全くの想像ですが、調=つき=月と関連し、月にはウサギがいるため、と解釈するのが普通かなと。日本人的には。

5.松がない

調神社に姉神(=調神社)と弟神(=氷川神社)がいましたが、弟神が大宮に行ったきり、待てども帰ってこないがために姉神が、もう待つ(=松)のは嫌だと言ったことが由来といいます。ほんまかなあ・・・。

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上記は調神社に隣接する調公園(つきのみやこうえん)です。
緊急事態宣言のさなかにありますが、小春日和に穏やかな涼風の中、まばらに親子が散策していました。

【基礎データ】
■創建 宝亀2年(西暦771年) 奈良時代 ※諸説あり
■祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊宇気姫命(とようけびめ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)
■住所 埼玉県さいたま市浦和区岸町3-17-25
■HP なし

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