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本当の結末を知るということは。

たくさんの読書経験からお話しできる私の「童話」への失望&カルチャーショック、そして日本の児童文学への希望他を語りますね。

  • 幼少期に読んだ本について少しだけね。

小さな頃から本当に本を読むのが大好きでした。
私はもちろん女の子ですから両親、特に父は考えて「絵本」を撰んでくれていたようです。
毎月、自宅に届く分厚い二冊は「学研の図鑑」「ディズニー映画絵本」。グリム童話や若草物語、足長おじさん、赤毛のアン……。他にも野生の呼び声とか本当にたくさん本を与えてもらえていました。
うれしかったですね、毎月特にやっぱりディズニーの映画をもとにした絵本やグリム童話シリーズは楽しみでした。今、考えたらホント、本に関してはめぐまれていたんですね。両親には感謝してますね。一人きりで本ばかり読んでいて遊びに来ていた友達にはそこら辺で勝手に遊んでいてもらっていたようで、そんな私を母は
「?なぜにままごととかしないのこの子は?遊べないのか?」
って心配していた、と中学生だか高校生の頃聞かされました。
(ここいら既にASD笑)

シンデレラや人魚姫や白雪姫、それから眠れる森の美女(眠り姫)・・

そうなんです。こんな私でも女の子ですからお姫様には憧れておりました。

悲しくてもいつかステキな王子さまが……。
女の子なら似たような想いを抱えながら読んだ人もたくさんいるのではないでしょうか。

白雪姫は王子様のキスで毒リンゴを吐き出して息を吹き帰して王子様に愛されてハッピーエンド。
「よかった💕」
…当時の私です。

シンデレラには魔法使いが現れて憧れの舞踏会へとカボチャの馬車で出かけますが約束の深夜、ガラスの靴だけ残してお城を後にしますが、彼女に恋をした王子様はそのガラスの靴の女性を国中を探してシンデレラを見つけます。
その熱い恋情は幼い私にもワクワク😃💕をもらいました。

ああ、お姫様かぁ。きれいなドレスに舞踏会……。
「ステキ💕」
…しつこいようですが幼い当時の私です。

眠れる森の美女、眠り姫ですが。呪いをかけられても100年の眠りからさめてやっぱり王子様が。ハッピーエンドでしたね。

そうなんです。ハッピーエンドがたくさんありました。このあたりまでは私も素直な夢みる小さな女の子だったのですね。
しあわせな結末を迎えるヒロイン達の中で異色で泣いてしまったのが人魚姫でしたね。
王子様と話をする声と引き換えに人間になったものの結末は「王子をこのナイフで殺して海に帰ってらっしゃいな」。人魚姫を心配した人魚姫のお姉さんの言葉には従わず、彼女は海の泡になって消えてしまう。
「そんな!!」
……しつこいようですが当時の私です。これ読んでいて幼稚園の教室で泣いてしまったので先生から心配されました。

  • 中学生の頃「(原作)グリム童話」を読んでいてカルチャーショックを受けたお話です

さて。シンデレラは日本の子供たちのために割愛されていた内容や結末がありました。

シンデレラでは無くてわが娘2人どちらかにガラスの靴を履かせたいと考えた継母はなんと実の娘2人の足の指や踵を切断(!!)そして物語のラストでは継母は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かせられて死にいたるまで踊らされて命がつきてしまう、って内容でした。
……。ゆーちゃんショーック!

ああああああ!!なんてこったい!バカなのか?です。

だけど読み進めていくことにしました。だって最後まで読みたいし、せっかく山のような図書室の本の中から借りたのですから。

それからまたゆーちゃん大ショーーーック!!!!

……人間になれたのに想いがかなわなかった人魚姫はお姉さんから渡されたナイフでサクサク王子様を刺し殺して海に帰りましたとさ。ちゃんちゃん!
「……。へ?」

今思うとあきらめてあっさりと王子様を刺して海にサクサク帰ってしまう。それがやっぱりしっくりきますが当時は『えーーー!!』びっくらこん!!でした。

私が歳をとったのかもしれませんが。私だったらどうだろうか、一生苦しみ、大好きな人に伝えられない想いを抱えてひっそり泣いて暮らす、王子は別な方を自分の命の恩人だと信じて別の人を選ぶ。それを声にも出せないまま慣れない人間世界に留まれるだろうか?こーゆーのを「美談」って言うのだろうか?

              うーん、うん。
ムリです。そんな!!無理。

  • だけど子供たちには、ね。

ディズニークラシックシリーズしかり、子供向けの本、絵本はやっぱりハッピーエンドの結末であって欲しいな、って思うのです。
日本人の、いや、人として優しい一面が児童文学や映画には昔からあったのですね。
これは素晴らしくないですか?私だけでしょうか。そんなこと考えるのは。

まだまだ幼い少年少女にはやっぱりハッピーエンドの夢いっぱいの物語をたくさん知って欲しいな、読んで欲しいなって。

嫌でも成長したら現実でも物語でも人間の醜さを嫌でも知ることが必ずあるから。

夢のある結末には将来への期待、悲しくても感動する結末は共感力や優しい心を育てるのかもしれませんね。

若い皆さんは実際は残虐な童話の真実を知らない方が多いかもしれません。
だけど。難しい心理学の本を読むよりも人間の本質的な部分を垣間見る為にグリム童話などの読みやすい原作を読む方が「人間とはどんなものかと知る」近道かもしれません。

                      ゆー。







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