鞍馬・貴船を歩く(京都遊覧記)
京都遊覧記第6回。今回は鞍馬寺と貴船神社を訪れた。
鞍馬寺は京都市北部にある鞍馬山にある。
訪れた日は、由岐神社へと続く九十九折の参道が、豪雨の影響により通れなくなっていたため、ケーブルを使って多宝塔まで登った。ここのケーブルは日本一短い鉄道だそう。
(鞍馬寺公式HPより)
さて、というわけで多宝塔から本殿へと向かって進む。
すごい山の中に来てしまった。500mくらい歩いただろうか、ようやく本堂が見えてきた。
六角形、何やらとんでもない宇宙エネルギーを受け取っていそうだ。本尊には千手観音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊が安置されていた。
鞍馬寺の登山、実はここからが本番なのだ……。ここから奥の院、貴船神社への道のりが、公式HPによると、50~60分かかるんだとか。長い道のりになりそうだ。
ひたすらこんな山道が続く。大変。こんな所で修行したら、源義経も強くなるわけだ。
根が地表面に張っている。下の地層にマグマが貫入して、地下に根っこが伸びなくなったんだそうだ。鞍馬は地質学的にも非常に面白い地域だそうで、道中の霊宝殿に鞍馬山博物館があった。博物館内では、鞍馬の自然の豊かさについて知ることができる。京大名物教授、鎌田先生に解説していただきたい。
休憩できそうな場所があったので、少し休憩。鞍馬寺本殿から貴船神社までの登山道は、最初は上りなのだが、途中から下りの連続となっている。足への負担がかなりかかる。
なんかすごい所に来ちゃったなあ、としみじみ感じる。登山を続けること数十分。
やっと下山することができた。
というわけで、すぐ近くにある貴船神社へ。
水の神様が祀られている神社で、若い女性が訪れることも多い。
絵馬発祥の地だそう。七夕は過ぎているが、たくさんの願い事が託されていた。本宮を後にして、奥宮へと進む。
これは船形石。神武天皇の母・玉依姫命が水源を求めて黄色い船に乗り、ここまでやってきたそう。その船を隠したと伝わる石だ。なんだか神秘を感じる。
自然の包容力を感じる土地だ。
川床料理も食べてみたい。
鞍馬山の登山をもう1度、と言われたら、少し気が引ける。でも、とても貴重な経験な気がするのだ。ある夏の思い出。
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