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ニーチェその3

悲劇の誕生に続く著作
《反時代的考察》

これもFOR BEGINNERS のニーチェ(竹田青嗣)から引用させてもらう
いつか後でニーチェの書いた物を読もう


ニーチェは
『人類は個々の偉大な人間を産み出すことに絶えず従事すべきであるーーー
これこそ人類の課題であり、その他の如何なることもそれではない』と言っている

ガンダムユニコーンのニュータイプのことか
ニュータイプ(偉大な人間)を産み出すことが人類の役割ということか、、、


さらに本書では

人類の究極目標はごく一般には、万人あるいは最大多数の幸福にあると考えられているが、じつは違う。
問題なのは、むしろ逆にどれだけより高く、非凡でより有力な個人の『範例』を生み出しうるか、である
人類全体とか歴史全体とかいうことが問題なのではない
『個々の偉大な人間を産み出すこと』これこそは、ある種がその限界に達して、『より高次の種へ』移動するための唯一の可能性なのである。そうニーチェはいう(本書47ページより引用)

これを読んだ時に
ゆとり教育の発案組織の一員であった経済学者の宮台真司が、本来のゆとり教育の目的は違ったんだという話をしていたのを思い出した

もともとゆとり教育は
『エリートはエリートの教育を受けさせるべきで、普通の子達に因数分解など必要ない。それは無駄なコンプレックスを植え付けるだけになる、そんなことをするよりはいい恋愛、いいセックスの仕方を教えてあげた方が遥かに合理的だ』
という考えのもと発足されたのだが、いつのまにか馬鹿を増産する有害な教育システムになってしまった
と、彼は語っていた(多少の記憶違いはあるかもしれないが)


自分に必要だったのは、人との力の合わせ方や、お金の使い方、恋愛の仕方、地に足をつけた生き方、仲間を増やす方法、人との距離感の掴み方、境遇の違う相手との対話の仕方、健康保持するための体育、なぜ生まれたのか、死生観などの学びであって
別に人類を《より高次の種へ》移行する偉大な人間になる学びではない

ニーチェは
生まれながらにしてその資質がある人間が、その才能を潰されることなく学べる環境を作ることしか人類にやることはなく、その方法でしか、人類は一段レベルアップしないと言っている


普段は人間を《一つの種族》として俯瞰して考えたりしないが

もう30代のゆとり世代
社会と向き合い
社会のことを考えてみようと思った

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