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オランダでキャラ立ちしている面々とのシンタクラースフェス。

何やかんやでもうクリスマス・・・。

時の経つのは早い・・・。

オランダではクリスマスの前に 
シンタクラース 
というクリスマスとは別のイベントがあり、どちらかというとそちらの方が盛り上がります。

12月5日までに

スペインの方からシンタクラースが

お供のズワルトピートちゃんと共に船に乗ってオランダにやってくる。

その時までにいい子にしていないとプレゼントがもらえない・・・。

秋田の なまはげ と サンタクロース
ハロウィン を足した感じです。
プラスで白馬のアメリゴくんもいますよ。

↑こちらはキジトラNoemi 猫

夜中にアメリゴくんに乗って、プレゼントを配るシンタクラース達。

その重要な役の白馬 アメリゴくんのために

人参
を麻袋や靴に入れて置くと、

プレゼントに変わっている。

そこにはプレゼントをもらう子の一年の総評を揶揄って
シンタクラースの手紙が付いています。

ラッパー的なやつ。韻を踏むやつ。

外国人(日本人)には全く意味がわかりません。

ただでさえわからないのに、

韻を踏まれても・・・。

さしずめ日本にいる外国人が、短歌や俳句などで総評される、

って感じなのかなぁ・・・。

とは言っても短歌や俳句などのように短くおさめるのではなく、

なんなら冊子とかの時もありますし、いかに長く韻を踏むか?って事も重要らしいです。

韻を踏まれまくっても・・・。

キャラ立ちのゆえんがなんとなく伝わる一例かと。

そんなこんなを経て、私の周りのキャラ立ちしている人々の事ですが、

オランダ人はとにかくキャラ濃い人が多い。(オランダに集まってくる外国人も)

キャラ立ちしている感じがしない私にとっては脅威でしかないですが、

なんでかって言うと、先日パーチーが開催されたんですよね。

私の住居の住人たちで、オーナーさん主催の元。

メンバーは私含めて5人なんですけど

・ナメクジ食すオーナーさん

オーナーさんはとにかく古いものならなんでも愛する人。私がお花を自室に飾っているんだけど、(当然)枯れたら庭にあるコンポストに捨てる。それを日々コンポストから拾い集めて、キッチンに飾っている・・・正に神技?!の持ち主。そのノリ?!で別荘(フランス)にて、ふと床を見たら、パスタが落ちていた(ちなみに床は土間)らしく、拾って食べたらナメクジだったらしく、ゲーゲーしちゃったらしい・・・”あれは食べるもんじゃない!”と。・・・どこからつっこめば・・・?!オランダ語、ドイツ語、英語、フランス語を話す。キュウリアレルギー(自称)身長188cm。

・お上品なマダム

フランス人なので、とにかく美しくお上品。決して人の悪口は言わないし、ひたすら褒める。例えば、私がお料理に失敗してしまった時でも(塩を入れすぎたサラダ)やった事を褒めてくれ”これは本当に私は美味しいと思うから明日のお弁当に持って行くわ!”とその塩加減を見えないところで調整(サラダ菜を足す)してフォロー。とても聡明な方ですが、オーナーと隣家の方の事はけちょんけちょんに言いまくっております・・・(ナイスバランス)フランス語、英語、オランダ語、スペイン語を話す。身長約180cm。

・半端ないビール消費の階上隣人、ビブ。

同じ歳の国家公務員の職業の方。同じ家に住んでいながらも、レアキャラ。ロックを愛し、無類のタバコ、ビール好き。このご時世により在宅勤務なので、巣から外に出る事は滅多にありません。廊下を歩く物音で生存確認するくらいです。たまに隣人階下の部屋(浴槽があり、お風呂に入りに行く)に行くと、物音がするので”家に居ないと思っていたが、いるんかーい!”と一人突っ込みしている対象者です。オランダ語、英語、ドイツ語を話す。(フランス語が一番話せる!と酔いの席で言っていたが、実は話せないらしい、どっちやねん)アボカド、ナッツアレルギー。オーナーさんの甥っ子。身長約2m。

・レバノンから来蘭中の活動家(真隣隣人)ハイデ。

つい先月レバノンから一時滞在の予定(帰国手続きの為に必要に迫られてオランダに居なければならない)で滞在中。オープンリーゲイ。仕草や言い方がとても愛らしく、フレンドリー。寒さに強いらしく、タバコを吸いに庭に出るときも短パン半袖・・・。最近やっとジャンパーが追加されたが、短パンが常。ちなみに、濃いお髭がトレードマークです。アラビア語、フランス語、英語を話す。カレー(スパイス)アレルギー。身長恐らく170cm。

で、私(身長162cm)・・・。

うーん、これはパーチーが成り立つのであろうか・・・。

もはやアリンコの私がその神々の領域パーチーに行けるのであろうか・・・。

そもそも、何語で話せば良いのであろうか・・・。

英語は話せない・・・。

て言うか、チャレンジャーですね。

このメンバーでやろうとしているオーナーさんもオーナーさんだが、参加する人々はどう思って参加するのだろうか。

オーナーさん的には、ビブが参加する事が奇跡的な出来事らしく、色めき立ってました。

そもそも、パーチーを開催するにあたって、ある日廊下を歩く(ビブの)物音に気付いたマダムが

キッチンから駆け出して呼び止め

『シンタクラースのパーチーするけど、あなたも来ない?』って言ったら

”イエス”だったので、

ビビって『ちょっと来て!あーた!あなたから説明!』って言われたオーナーさんも駆け出して行って

『え?来る?パーチーやるんだけど?今週末?来る?』って。

いやいや、それは同じことを言っているじゃぁないか、説明になっとらん!

って思っていたけれど、二人してドヤ顔で戻って来て

『来るって!あの子も来るって!』って。

・・・え?何?山が動いた?

↑ある日普段は通らない脇道を通ったら素敵な壁画が。嬉しいサプライズ。

いやいや、その温度についていけ〜ん!(時々出てくるノブ)

(理由とか、いちいち考えていたら先に進めないからとにかく何も考えずについて行こう・・・。)

私が準備する事は『プレゼントを用意してくれ』とのお達しだったので、

プレゼントをたくさん用意しました。

何でかっていうと、勝手なイメージだけど「クリスマスのプレゼント交換」みたいな感じ?

以前オランダ人の友達が、クリスマスパーチーに招待してくれた際にたくさんのプレゼントを用意してくれて、みんなでカードゲームで遊びながら、勝者から順番にプレゼントを選ぶ、3回。という素敵な体験をさせてくれた事があったので、とにかくそのノリだ!とプレゼントを準備。

いざ、パーチーが始まると 

グルメット というオランダの伝統的な鉄板を囲んで、

ブッフェスタイルで料理を楽しみ、会話・・・。

なぜ穴ぐらから出てこないのか、それでも生きていけるのか?とかレバノンでは看護士をしていて、ほとんど夜勤ばかりだったからコーヒーばかり飲んでいた、眠らないために。ほんとはコーヒー飲めないんだけど。とかあーた、いくつなの?え?マジ?信じられないんだけど!まさか!とか・・・。

皆さんの共通言語は英語なので(私以外)ほとんど記憶にございません・・・。

でいよいよ、プレゼント交換!

私から あみだくじゲーム をしましょう!と提案。

神々が『なんじゃそりゃ?!知らんけどやってみよう』って事で、

私からまず説明。

『そもそも、ジャンケン知ってます?』 

”知りません”の神々(オーナーご夫妻)←ビブが説明。

『このあみだくじにそれぞれ4本線を引いてください。』

”わかりません”の神々(マダムとビブ)←オーナーが説明。

『どの線の下に何番を入れますか?』

”断然私の番号の下に1番!”の神々(ハイデとマダム)←私がやんわり説明。

って感じで何とか皆さんのご協力の元、説明も終わり、いざ、ゲーム開始。

このあみだくじゲームを3ターンやりました。

みんなに見せながら、線を辿って行って、

さぁ、どこかな〜?って感じでやっていると、

お目目キラキラのハイデちゃんが

”いや!最後は嫌!1番!1番に来て!”って大盛り上がり。

結局、最後になっちゃうと、肩を落として、ふてくされていた。(濃い)

それぞれ自分で好きなプレゼントを選ぶときは、みんな嬉しそう!

おー!とかわー!とかキィー!とかきゃー!とか・・・楽しかったです。

(反応濃い)

準備するのも楽しかったし。

ビブちゃんなんか、オーナーさんがその前の回で、ワインを引き当てたのを見て、よし!って思ったらしく、同じ形状のプレゼントを嬉しそうに持って来ながら

”ビールだろ〜?”って開けたけど、残念!ジュースでした〜!・・・で死んだ魚の様な目になっていたよね・・・。ウケる。

ちょっとしたおふざけで、梅干しプレゼントを紛らわせておいて、

それを誰かが引き当てたら(難易度高いから)私のプレゼントと交換しようと思っていたら、マダムが引き当て、マダムの特性を発揮しまくり

『わぁ!なんて素敵なプレゼント!今までで一番だわ!』って大喜びしてるから(わぁ・・・無理・・・今更説明できなぁい・・・。)とかになったり。

ハイデちゃんは見事に

(メンズ)靴下:猫ちゃんキャラクターのダサカワ を引き当てて、

大喜びしながら飛び跳ねて一周していた。

サイズを確認しようと思って、ちょっと見せて、と裏返そうとしたら、手が滑って、

ハイデちゃんのお皿の上に落としちゃって

”ちょっと!やめてよ!私の靴下が汚れちゃったじゃない!サイアク!”って激おこされたり(準備したの私)。

オーナーさんは来るプレゼント来るプレゼント全部に喜んでいたが、思わずダサカワ靴下を引き当てちゃって、周りからのヤジがすごい。

主にマダム。 

あなたはそういう柄の靴下履いた事ないじゃない! とか ヤダ、まじかわいい(ハイデ) とか。

を背中に浴びながら、シュンとしながらも自分の棚に隠しに行っていた。

嬉しそうに。

そんな感じで、お酒や食事、会話を楽しみながら今年のシンタクラースフェスは幸せに過ぎていったのでした・・・。

そんなキャラ立ちした面々と過ごすシンタクラースフェスもある意味、奇跡の夜ですね!と感じ入ったのでした。

もちろん、私にもシンタクラース(ハイデ、オーナー、マダム)からのプレゼントが来て、たくさんの素敵な物を頂きました!

(あれ?!ビブからはないんかーい!)

本来プレゼントにつけるべき、シンタクラースからの韻を踏んだ手紙はその時は作らず(オーナーさんも”うちらはやらない”との事だったので)、

次の日に他のファミリー用に韻を踏んだ手紙をつけてプレゼントを送ったよ。

(一応記録として残す)

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