たねとしずく

主に10代のこども達が利用できるフリースペース「たねとしずくライブラリ―」を運営。(兵…

たねとしずく

主に10代のこども達が利用できるフリースペース「たねとしずくライブラリ―」を運営。(兵庫県西宮市) 水・木・金10時~20時開館。 予約もお金もいりません。 noteではスタッフの思いや日々の様子を綴ります。

最近の記事

令和のこども達に必要なもの

今日のnoteは完全に私語りです。 (1つ前に別の記事を書いていたのですが、下書き保存にしています。そのため、なぜこのことを書き始めたのか不思議に思うかもしれませんが、よかったら読んでください。(ちょっと長いので目次をつけました) 昭和の小学生の私の居場所 現在は昭和と比べて、単身世帯の数が増え、人口減と同時にデジタルが発達したことで人とのコミュニケーションの方法が変わってきました。そして少子高齢化で街そのものの様子が変わったと感じます。 先日、豊中市に行くことがあり、

    • ユースセンターオープン4か月後の想い

      前回に引き続き、助成金申請書に記載した私の想いを残しておこうと思います。この文章は2023年11月に書いたものです。 「10代を対象としたユースセンター事業」に取り組む動機 「たねとしずくライブラリ―」が開館して4か月が経つが、この場所を一言で表すことができない。「図書館」でも、「不登校の子の居場所」でもないし、「食事つき自習室」でもない。では、ここを「ユースセンター」と呼んでいいのだろうか。当館には10代の多様なこども達が多様な理由で集まっている。ある子は親に促され、ある

      • ユースセンター開設前の想い

        「たねとしずくライブラリ―」の計画段階(2022年秋)に、助成金申請のために書いた文章を載せておこうと思います。その頃の気持ちを忘れたくないですし、みなさんにも知っていただければと思います。 「10代を対象としたユースセンター事業」に取り組む動機や思いについて」 こども達、特に10代のこども達はどこにいるのだろうと思うことがあります。学校の行きかえりに、制服姿のこども達を見かけることぐらいです。どこで息をして、どこで言葉を発して、どこで笑っているのでしょうか。私はこども達の

        • NPO法人って国からお金がもらえるの?

          今回は前回の続きで、NPO法人である理由のようなものを書いてみたいと思っています。NPO法人と一般社団法人などの違いについては詳しいサイトがきっとあるので、そちらをご覧くださいね。ここではあくまでも私見を述べています。 よく聞かれるのが、「NPO法人って、国や自治体からお金がもらえるの?」 という質問です。本当にそうだったらどれだけ嬉しいか! NPO法人は誰の後ろ盾もありません。(税率の優遇はあります) 実績を積み、団体として歴史を築いていけば行政の委託を受けるような事

        令和のこども達に必要なもの

          なぜ「NPO法人」なのか?

          活動をしていて頻繁に聞かれることの一つが「なぜNPO法人なの?」ということです。企業でもなく、一般社団法人でもなく、また、任意団体でもなくNPOということです。 私は2019年に同じ西宮市内で1つ目のNPO法人を作ったことがあり、今回のたねとしずくは法人設立の2つ目です。ひとつめの団体は2015年に任意団体から始め、順調に活動の幅を広げてきたためNPO法人にしました。その時には、一般社団法人との違いなどを学ぶためにあちこちに研修などに行った覚えがあります。 2年前にひとり

          なぜ「NPO法人」なのか?

          「一番うれしかった出来事は?」と質問されて

          先日、あるNPO法人の代表と話をしていたときのこと。「この活動をしていて、一番うれしかった出来事って何ですか?」と聞かれました。そこにいた全員が一瞬、静かになりました。 「一番って決められない」 毎日、いろんなことが起きて、心が揺さぶられ、感激したり、反省したり、喜んだり、いろんなことがあります。「一番」を更新している日々かもしれれません。「私の感動に共通するものって何?」って心を探ったら、数日前の出来事を思い出しました。 すこし長いのですが、状況を書きますね。 先日

          「一番うれしかった出来事は?」と質問されて

          2年目の目標はチームビルディング

          先日、たねとしずくライブラリ―が1周年を迎えました。 毎日のように新しいこども達がやってきて、名前を覚え、会話を交わし、少しずつその子を知ることを繰り返していたら、あっという間の1年でした。この1年で200人以上のこども達がやってきました。「いつものメンバー(いつメン)」も増えて、小さなユースセンターはにぎわっています。 安定した活動の秘訣の一つは、ユースワーカー(※1)の存在です。昨年の8月から関わってくれる若手スタッフが3人、そして、ボランティアとして関わってくれている

          2年目の目標はチームビルディング

          もう5月!あと残り11か月?

          あっという間に4月が過ぎ、今年度は残り11か月!!! 4月は報告書や計画書などペーパーワークが多かった。 気づけば半袖の季節です。 うちの法人は年度ごとの予算で動いているので、4月に始まり、3月に一旦活動の総決算をします。そうすると、報告書作成が4月にどーっと押し寄せることになり、4月にエイエイオーと始まったと思ったとたんに、事務方はパソコンに向き合う日々がスタートします。 私の場合は、事務方をやりつつ現場に出ているので、身体と頭をうまく使いこなし、時間ごとに切り替えて仕

          もう5月!あと残り11か月?

          Amazonほしい物リストの意味

          新学期という区切りのタイミングで「Amazonほしい物リスト」を作成し、寄付を募りました。私たちのユースセンター「たねとしずくライブラリ―」でこども達が利用できるおもちゃやスポーツ用品です。 ・バレーボール ・ドッチビー(フリスビーみたいなもの) ・ボードゲーム   サイコロのゲーム/オセロ/将棋/マンカラ ・カードゲームITO ・ケント紙 などなど ありがたいことに連日、プレゼントが届いています。 この勢い、すごいです。 (事務所当番をしている私は、これからを一番に

          Amazonほしい物リストの意味

          気合を入れすぎないように要注意の春

          新年度、意気込みすぎの私。いかん、いかん。 私たちのユースセンター(と呼んでいいのか…)「ライブラリ―」に来る子達の様子を見ていて思うのです。アクセル踏むのはもう少しあとでいいぞ、と。 どう考えても、今が一年で一番緊張する時期です。新学期、新入学。学校に通っていない子にとっても周囲が動き始めて心がざわつくとき。新卒で入社した人も、転職した人もいるし。明るい話題の裏にはしんどさもついてくるのです。 とはいえ、私はどうも区切りが好きみたいで、4月とか、9月とか、1月とか、ター

          気合を入れすぎないように要注意の春

          一夜限りのBar&Theater night

          たねとしずくライブラリ―(以下、ライブラリ―)で大学生ユースワーカー達が企画して「一夜限りのBar&Theater night DROPs」を開催します。 ライブラリーの1階が「Bar」になります。 ジャズが流れる静かな空間で、 薄明りの中でノンアルコールカクテルを提供するのだそう。 2階では、実写版リトルマーメイドをスクリーンで上映します。 今回は大学生ユースワーカーが企画立案から準備運営まで行います。彼らがその企画について話をしていたので、何をどんな風に「Bar」にす

          一夜限りのBar&Theater night

          料理はノリノリに

          今年になってこれまで以上に問い合わせが集中しています。こどもたちの日中の居場所の「たねとしずくライブラリ―」のことや、訪問型の支援のこと、そして、中学生以上のこども達からの直接の相談などなど。おかげでスタッフ総出で動き回っています。 「訪問型支援」では、こどもが困難な状況にあるご家庭を訪問して、その家庭のニーズに沿った支援をしています。様々な理由で「こどもらしく」過ごせていない状態を少しでも改善できたらと思っています。こども達と遊んだり、一緒に勉強したり、ごはんを作ったり、

          料理はノリノリに

          はじめまして、すずめです。

          noteでの初めての投稿です。 すずめです。 兵庫県西宮市で10代のこども達が利用できるフリースペースを運営しています。本があり、ごはんが食べられ、勉強でき、くつろげるスペースです。阪神西宮駅の目の前の好立地に立つ小さな一軒家です。 週3日間、朝から夜まで開いてこども達を迎えています。ここでは、穏やかで刺激的で見えにくいけれど確実に変化のある毎日が営まれています。 このnoteでは、その様子や私が考えていることなどを綴っていくつもりです。よかったらフォローをして、時々読み

          はじめまして、すずめです。