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2年目の目標はチームビルディング

先日、たねとしずくライブラリ―が1周年を迎えました。
毎日のように新しいこども達がやってきて、名前を覚え、会話を交わし、少しずつその子を知ることを繰り返していたら、あっという間の1年でした。この1年で200人以上のこども達がやってきました。「いつものメンバー(いつメン)」も増えて、小さなユースセンターはにぎわっています。

安定した活動の秘訣の一つは、ユースワーカー(※1)の存在です。昨年の8月から関わってくれる若手スタッフが3人、そして、ボランティアとして関わってくれている学生は4~5人います。最近になって仲間になってくれた人たちもいます。こども達が、ユースワーカーと遊んだり、おしゃべりをしたり、ごはんを食べるなど、ユースワーカーと一緒に過ごす時間が、ライブラリ―にやってくる理由のひとつになっていることは間違いありません。

大人のスタッフ5人(内2人はバックオフィス担当)で始めた組織も、10名以上の所帯となり「あ・うん」だけでは成り立たなくなってきました。いよいよ「チーム」としての情報共有や連携が必要です。

しかし、全員が毎日必ず顔を合わせるような組織とは違い、私たちの活動はシフト制のため、数日間、会えないスタッフもいます。ボランティアの学生とは、タイミングが合わず1か月以上顔を合わさないこともあります。オープンしたての頃は、日々、いろんなことが決まり、日々、廃止されていました。(いまだにそのようなことはあります)また、こども達のことを共有することも多々あります。

実際に、私(すずめ)がいないところで「最終決定がわからない」とか「大人スタッフ(運営側スタッフのこと)によって言うことが違う」とか、「すずめがいると気を使って意見が言えない」などと聞こえてきます。

基本的にスタッフ間のコミュニケーションが取れていて、仲はよいのですが、小さな不満が全くないわけではありません。フラットで対話的なチームづくりを目指している私ですが、最初からうまくいくはずがありません。常にトライ&エラーで、やってみて修正するしかないと思っています。

まずは、情報共有の方法をしっかり構築すること。伝達漏れを極力なくすために、伝えやすく、確認しやすい方法を模索したいと思っています。今はサイボウズ(&キントーン)とラインを利用して逐次連絡を全体に流し、あとで確認できるようにしています。

そして、何よりも対話の方法を見つけること。ユースセンターの閉館後には、必ずスタッフミーティングを行っています。しかし、時間的な制約や立場の違いもあります。基本的には若いスタッフは大人のスタッフに気を使い、言いたいことの半分も言えていないと思っています。だからこそ、話しやすい方法を身に着けようとしています。現在は、スタッフ全員が「メタファシリテーション®」や「オープンダイアローグ」を学びながら、ミーティングに取り入れていこうとチャレンジしています。

うちは、私がトップダウンで決めるタイプのチームではありません。どんな人でも完璧ではなく、完成されていないと思っているからです。そして、いろんなこども達を支えるには、多くの視点が必要だと思っているからです。たねとしずくのスタッフはこども達の尊厳を知り、「たね」に「しずく」をかけるようにこどもの力を信じて、見守れる大人たちの集まりです。そこを共有できていれば、どのスタッフも自分の意思で動き、こども達をしっかり支えられると信じています。だからこそ、みんなで意見を持ち寄りながらチームとして動きたいと思っています。

たねとしずくライブラリ―は2年目に突入しました。

スタッフは魅力的で個性的な人たちばかりです。誰ひとりとして同じ人はいない。だからこそお互いが補い合いながら、こども達を支えられます。このメンバーの力を生かし、さらにチームの力を強くしていきたいです。そのために必要なことはいろいろと試していきたいです。このことはこども達にユースワークをするのと同じぐらいにとても楽しみなことです。

スタッフのみんな、どうぞよろしくお願いします!(すずめ)


※1ユースワーカー:私は教育的かつ福祉的視点でこどもに関わる大人のことをユースワーカーと呼んでいます。



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