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不動産開発は楽しいが、ものづくりは地域の風景を変えてしまう責任もある

不動産投資、賃貸事業、不動産開発において、タイトルのように、地域の風景を変えてしまうほど、影響力のある仕事として僕は考えています。

だけど、そのようなことを思って、考えている人たちは、残念ながら全くいないというのが大多数ではないでしょうか。

そんな思いから、今日は開発責任に関する小話を書いてみようと思います。

開発は風景を変えてしまうだけでなく、隣地周辺にも影響を及ぼす行為

容積をあえて消化しない、風景景色に影響を与えたくない僕の考えで作る物件は、近隣に受け入れられるものづくりに繋がっています。

新築開発する時、世間は、収益性(利回り)、事業としての評価などを行いますよね。その時、開発を行う際に隣地の建物に対して、日陰部分が増える、景色が失われる、建築中騒音、問題、などを考慮することは、まずあり得ないと思います。

しかし、隣地の人たちからすると、それは死活問題だと思う人もいます。隣のマンション、アパートに住んでいる人も、景色が見えなくなる、暗くなってしまうなど思うことも増えてきます。 そうすると、その物件に住んでいる人の幸福感は下がる、心理的に起こりうる側面を誰も理解していません。

建築基準法的に問題はないから
という側面だけで、他人、大勢に影響を与えることを施主は誰も理解してないし、
作る側も作ることが仕事だから、推し進めようとする、このことも個人的には仕方ないという一言で片付ける訳にはいかないと常々感じています。

要は、開発することは、大勢、近隣に多大な影響を与えてしまっているということを利益、収益だけを考えている人に、僕は今一度考えてほしいと思っています。

だけど不動産開発は楽しい

建築する場所にふさわしい配置と計画を行えば、自分らしいものづくりができる。

近隣理解を進めながら、建設の計画を策定する僕のスタイルは、世間の皆さんとは全く異なったアプローチであります。
周辺の方々の窓からの景色を阻害しない、見通しが良くなる、建物を作ることで安心安全な環境が作れるなど、様々な要点をも加味しながら、物件の配置計画をも行ってゆきます。ゼネコン主導に際して、計画前に確実にプランと構想、間取り、デザインラフを提出して望んでいる僕の開発行為は、自分でとても楽しいともう反面、それら責任を持った開発を通して、独自の価値を生み出して、近隣理解をいただけるように工夫をなるべくしています。

その複合的な価値観、考え、見通しから生まれる物件は、出来上がる際には、とても作って良かったと思うこともある反面、反省すべき点も学んできています。
だけども、それら工程すら楽しく、自由に仕事をさせてもらっており、協力ゼネコンの皆様、社長様には大変深いおつきあいをこれまでさせて頂いて来ました。これも相互理解であり、その結果大多数と異なる開発ができてきたことであります。(感謝😊)

アパートも、マンションも個性を出す時代。

福岡市中央区のとある物件 洗練されていますね。しかしコストは低く抑えられています。

利回り、事業性を目的とした開発が世間では当たり前なのは承知しています。そのような中でも、企画段階から、コンセプトとして、低コスト、インパクト、洗練性、汚れ抑制 などを工務店、ゼネコンに伝えることだけで、企画段階から検討がスタートしますから、これから作られる方々は、ただプランを入れて!というような無責任、無関心ではなく、思い、考えを抽象的に伝えることは大切だと思います。

その言葉を伝えるだけで、出来上がるプラン、計画は全く違うものに通じてゆきますし、個性を出すことも十分可能なものになってゆきます。
なぜなら、作る側も、施主の意向に可能な限り沿ってゆこうと思っているからです(全てではありませんが・・・)
いつもと違うやり方を行うことを嫌う工務店、ゼネコンがほとんどですが、本当に、このようなコンセプトを伝えるだけで、変わってゆきますので、ぜひご自身でお考えいただき、伝えてみては如何でしょうか。


個性は強み、そして、自分の思いが形になる、物づりが楽しいと思える
そんな経験を積んで行ける部分も、また一つ歩みを表現できるものであると考えます。


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