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自分で選んでよかった 私の部屋

大学4年生の卒業間近、社会人になってから住むアパートを探していました。
大学生のときにもひとり暮らしをしていたのですが、就職先は地元でもなく大学のある街とも違う、ほとんど知らない街です。
それこそ、就職活動をしていたときに何度か訪れたくらい。

何より、親に一から十まで段取りしてもらっていた高校生のときとは違って、自分で部屋を決めるのは大変そうだな、私にできるのかなと思っていました。

内見の日。
当時、引きこもりがちでアパートと大学の往復くらいしかしてこなかった私にとっては、電車で知らない街に行くだけでも、さながら小旅行の気分です。
とりあえず、駅から歩いて行ける不動産屋さんをリストアップして、スマホを頼りにしらみつぶしに訪ねてみる作戦でした。

1人で知らない人と話せるのかな。
ドキドキ。

アパートを探している、と言うと 
「どのあたりでお探しですか」
とだいたい聞かれるのですが、何と言っても知らない街。
地名なんて思い浮かびません。
「え、えーと、〇〇(勤務先の住所)から15分ぐらいで通える場所...」
「家賃は◯万円以内で...」
と、なんとか希望を伝えると、どのお店も予算以内の物件を見繕ってくださいました。

内見ってなにを見たらいいんだろうって不安だったのですが、自分の目で見てみてよかったなと思いました。
あるところは、隣の人の掃除機の音がすごく響いていて壁の薄さに気付けたり。
あるところは、窓に網戸がなかったり、
通路の真ん中に部屋があって戸を開け閉めすると丸見えだったり。

余談ですが、Gが出る部屋に絶対住みたくないなと思って事前に調べたところ
・一階が飲食店やコンビニ
・隣がゴミ屋敷(ベランダにゴミが散乱している)
は自分の部屋に侵入してくる可能性が高いので避けた方がいいらしいです。

実はいまのアパートの内見に行ったとき、絶対ここに住みたいって感じではなくて、別の築浅の物件がいいなと狙っていました。
でも、早い者勝ちで先に取られてしまったとのことでした。
だったら、家賃もいちばん安いし、古いけど内装はリフォーム済みでそこそこきれいだからここにしよう、と決めたのがいまのアパートです。

狙っていた物件は予算ギリギリに収まってはいましたが、いま思うと高望みというか、自由費が少なくて苦しくなっていただろうなと思います。

学生の頃は、
給料から家賃を払って生活することや、
車を運転して通勤すること、
1人で仕事に行って家事をこなすこと
どれも想像がつかないことでした。
だけど、わからないままでも自分で考えて行動できたことで、これから社会人になるんだという実感を得られたのかなと思います。

ここにいると季節の移り変わりを目にすることが多いです。

春にはツバメの子育て
夏にはカエルの大合唱
秋には稲刈りと鈴虫の声
冬には雪だるま

窓を開けて過ごせる季節には、自然の静かな音や優しい風を感じて過ごせるのが心地よいです。

おしゃれなインテリアとか、毎日ピッカピカに掃除するとか私にはできないけど、
家が好き。
自分がいちばんほっとできる場所、安心できる居場所をこれからも大事にしていきたいです。


また次の記事でお会いできますように♪


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