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映画制作日誌 | 片思い

映画やドラマ、小説やアニメの登場人物に、
恋をしたことはありますか?
恋まではしないとしても、
創作の中の登場人物に影響を受けた方は
少なからずおられることと思います。

姑息な手を使う悪役や、
地位や名誉のみを欲するヒロインも、
壮絶な過去や、幼少期の環境を物語の中で
描くことによりただの憎まれ役ではなくなります。

今までに自分が見てきた映画も、
ほんの短い場面に、
その登場人物の背負ってきたものや、
生き方が迫ってくるようで、
忘れられない作品がたくさんあります。

現在映画制作チームでは、脚本を考えています。
主人公という子供を生みだし、生まれた子を
受け手の中へ潜り込ませる為に
どのような人生を送らせるかを考えています。

映画の脚本を考える上で、
登場する人物が
どのような経歴で、
どのような思いがあって
生きてきたかまで考えてこそ、
その人となりを印象づけることができる。
その厳選されたストーリーが脚本となっていく。

それが映画の脚本制作なのだと、
制作に携わる中で 
あらためて自分は感じています。
映画に1カットだけ登場する人物も、
脚本の中では何年も生きているんです。

その生み出された人物像を、
限られた時間の中で、どのように表現するのか。
受け手の人に想像の余地を残すような
カットをどのように撮るのか。
大きな目標ですが、それができたら最高です。


2022.5.25 岩佐 悠生

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