30代後半、資格試験(心の中をつらつらと)

資格試験に対する自分の考えを整理するため、つらつらと書いてみます。論点間の矛盾がある気もしますが、まぁ気にしないでください。

◆将来への不安

将来への不安をできる限り減らしたいという思いが、資格取得への大きなモチベーションになっていました。そして、宅建を取得した後、土地家屋調査士に合格できたことで、その目的は一定程度達成されました。
今の会社を退職せざるを得なくなったとしても、どこかで修行させてもらうことができれば、自営の道がある。
いざというときに「会社を辞める」という選択肢をとることができるようになったことは、将来への不安を減らす試みの中で大きな意味がありました。

しかしこの点について、以前の記事にも書いたように、今のところ積極的な選択肢にはなっていません。「退職し、自営で勝負してみたい」、「うまくいけば、60歳前にリタイアできるのでは」という気持ちがゼロではありませんが、自分の実力はそれなりに心得ているつもりです。
土地家屋調査士と相性の良いとされる行政書士や測量士について、これら資格は退職した時の「食う手段」を増やすことにはなりますが、たとえ追加で合格できたとしても、そのことをきっかけに退職という選択肢を積極的に選ぶには至らないでしょう。

つまり、将来への不安を資格取得で解消するという、という目的においては、もう資格試験に向けた学習へのストレスに耐えることができないと思います。


◆転職できるかも

定年を65歳とした場合、現職であと20年以上働くことになります。あと20年今の職場に耐えられるかな、と考えたときに、資格を取得して転職することも一案として出てきます。土地家屋調査士として転職することは、過去の検討から積極的な選択肢にはなりませんでした。では、現在の年収程度で転職できる(もしくは数年でその水準に達することが見込まれる)資格はというと、弁護士、公認会計士、税理士…でしょうか。しかし、相応の給料をいただける勤め先は当然ながら大手等であり、そこには若くしてこれら資格を取得した方々が入社し、鎬を削っています。私のような年齢・経歴での転職は難しいでしょう。そして転職先の職場環境が今の職場よりも恵まれている、なんて事ばかりではないでしょう。
余談ですが、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、税理士、司法書士、弁理士、社労士、行政書士等の求人を見ていると、公認会計士と税理士は結構条件が良いな、という印象を受けます。継続的に仕事があり、相応の報酬が設定されているのでしょうか。

◆勉強していることで不安を解消する

今の職場に100%満足はしていないけど、転職する勇気もない。でも何もしていないままでは不安だから将来のために資格の勉強をする。自分がどうなりたいのが定まっていないのでいろいろな資格に手を出してみるが、「で、合格してどうするの?」という問いに対して明確な回答ができないため、勉強にも身が入らない。結果として、お金と時間の無駄遣い。だからと言って、勉強以外に何をして過ごすことが正解なのかわからない。映画を見ていると、小説を読んでいると、時間を無駄遣いしているような感覚に襲われる。結局、資格試験の勉強をやめるという選択ができない。
あっ、まさに私のことか。

◆人生に対しての満足を得る

常に劣等感を感じながら生きている者としては、努力して、資格取得という成果を手に入れることにより、自分自身を少し肯定することができて、あわよくば人生に多少の満足を感じることができるのではないか、と考えています。
しかし、私個人の考えとして、その満足が得られるだろう資格は、弁護士、公認会計士、税理士…、の3つになります。そして、これら資格試験への挑戦がどれだけ自分自身を消耗していくかについては、理解しているつもりです。


◆資格取得による優位性

現職において、資格取得により、内部若しくは外部に対して優位に立ち回れるか、については、そんなに甘くはないと考えています。

内部に対しては、「○○の資格に合格している○○さん」と認識されることくらいでしょうか。資格の種類にもよりますが、実務に資格試験の内容がどれほど活かせるかは微妙なところです。私は、特に独占業務のある資格について、実務に従事したところでようやくスタートラインと考えており、試験に合格しただけのサラリーマンがたまたま仕事上で出てきた論点に対して専門家気取りで判断することは、ちょっと危ないことだと思っています。ベテラン経理職で税理士に合格した場合や、士業事務所で働きながら合格したような場合等、すでに相当な実務経験がある場合を除き、専門家への橋渡しの役割程度で留めておくのがベターではないでしょうか。
金銭的な面でいえば、資格手当等がある会社なら多少メリットがあるかもしれません。

対外的な面といえば、まぁ名刺に資格名が入る、といったところでしょうか。しかし、この点については、そもそも「○○土地家屋調査士会」等士業会の会員とならなければ資格者として名乗れない場合が多く、また、会員となれば依頼に応じる義務が生じる資格もあり、一般的にサラリーマンの兼業登録は難しいと思います。
私がサラリーマンの方々(士業として雇われている方を除く)の名刺で目にしたことのある資格は、公認会計士、技術士、中小企業診断士、宅建士、FPあたり。学位ではMBA。そういえば、社労士はサラリーマンでも登録可能な場合もあったような…(うろ覚え)。


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