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【桜、「イムズ最期の春」を見送る】



本日、福岡市役所方面を歩いていた時の事。
ふと横を見ると、掲載している写真の風景(アングル)が目に飛び込んできた。

青いシートに養生され、重機が搬入されている?
イムズ、いよいよ解体される準備に入ったか!

イムズというのはビル名、1989年に開館し2021年8月31日に閉館…。
32年の歴史に幕を閉じた。

九州・福岡市の繁華街、天神地区は、ただいま再開発プロジェクトにより、ビルの閉鎖と解体が着々と進んでいる。

その解体されるビルの一つがイムズビル。

まだまだ使用に耐えうる洒落た立派なビルだと個人的に思うのだ!
…が、閉館しなくてはならない事情があってのことだったのだろう…。

さて、このイムズであるが、商業ビルというだけの位置づけでなく、カルチャー発信の場であり、その役割は併設されているイムズホールが主に果たしていたように思う。
演劇、コンサート、落語の独演会他、開催されていて、私がイムズに行くのも、このイムズホールで開催される演劇ならびに落語の独演会だった。

イッセー尾形の一人芝居は必ずイムズホールだったし、故・柳家小三治師匠の独演会も、またこのイムズホールで開催され、その度に足を運んだ。
柳家小三治師匠は、このイムズ閉館月の8月にイムズで最後の独演会を開催し、これが本当に福岡での最期の独演会*になってしまった。*10月にご逝去

そして、イムズもいよいよ最期の時が近づいているのか…。
満開の桜越しに見るイムズは、白装束でもまとっているような気がして(青シートだけど)、切なかった。

来年も必ず桜は咲いてくれるだろう。
しかし、ビルはもう無く、見通しが良い風景が広がっているのだろうな。

イムズビルが見る最期の桜…
桜が見送る最期のイムズビル…

春爛漫、しかし感傷的になった福岡市役所途中の道のり…。

(追記)
もし、花が桜でなく、チューリップとかパンジーだったら、こんなに感傷的になるかしらん?チューリップ越しにこのビルをみたら、「再生」とか「リバイバル」と連想しそうな…。
桜の花だからこそ、ここまで感傷的にさせてくれるのかもしれないな…。

#イムズビル #天神ビッグバン #福岡市 #再開発 #桜

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