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画廊に行くようになって気がついたこと その36


 絵の大きさ、ジャンルによって、身体の使い方、感覚の違いを説明してきました。

 作品を前にして、評価や感動を、言葉で説明しようとしますし、アーティストもそれを評価として受け取ります。

 でも、絵は、美術は、言葉や概念で作られるものとは言いきれません。アーティストの身体を通して現れるものです。

 繰り返し作業をすることで、身体の中に、〈描く〉ことが、セットされ、無意識のうちに筆が、描くこともあるのです。

 なんで、こんな線にしたのと聞いても、なんとなく、としか言えないこともあります。でも、そのなんとなくの中に、そのひとでないと出てこない意味があると思います。

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