11/17(金)のマーケットレポート

おはようございます。
昨晩の米国株式は、主要3指数は小幅上昇でしたが
一昨日大きく下落した小型株のラッセル2000は1.35%の大幅上昇となりました。

マイクロソフトの大幅下落が目立ちますが、これは米OpenAIのアルトマンCEOが退社の報道が要因のようです。

【米国市況】株小幅高、「劇的な」勢い失速ードル・円は10月安値に迫る

米OpenAI、アルトマンCEOが退社へ 事実上の解任か

アルトマン氏がオープンAIを退社へ-取締役会「率直さ欠いた」

長期金利

長期金利は陽線でしたが、前日比では小幅の下落(債券価格上昇)でした。
順調にダウントレンドを形成してきています。

為替

ドル円は1円を超える大きなドル安円高となりました。
数日ぶりに日米金利差に反しての動きとなりました。

私が注目しているのが、日本の長期金利の動きで
こちらも米長期金利と連動するかのように下落(債券価格上昇)しています。

私は最近、日本が円安をむしろ歓迎しているのかな?と思っていたのですが
昨日の植田日銀総裁の発言で、ある程度納得した次第です。

長期金利、一段と低下 2カ月ぶり低水準

円安の日本経済への影響、「一概にマイナスと言えず」-日銀総裁

原油

原油は大きく反発しました。
Bloombergによると「石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国がここ4週間の相場急落を受けて対抗策を講じるとの見方が強まった。」

とのことです。

経済指標

昨日も経済指標やFed高官の発言がありました。

新築住宅の好調さは未だ高いシェルターのインフレ鈍化に寄与するかもしれません。

米住宅着工件数、10月は3カ月ぶり高水準ー購入者の新築住宅選好で

SF連銀総裁、忍耐強い姿勢を訴え-インフレの2%軌道確信持てず

株価見通し

FACTSETによると
2023年第3四半期決算で、S&P500種構成企業の94%業績を報告しています。
うち、82%がEPSサプライズのプラスを、62%が売上高サプライズを報告しています。

通期EPSの前回比は
2023年 -0.18%
2024年 -0.22%

バリュエーションは、S&P500の12ヶ月先PERは18.6です。
このPER は5年平均の18.7を下回りますが、10年平均の17.5を上回っています。

これらを総合した予測ですが
S&Pの
2023年末の株価見通しは4,541.75
2024年末の株価見通しは4,910.00
です。
現在の株価と比較すると
2023年末の株価見通しで+0.61%
2024年末の株価見通しは+8.06%

です。

先週に引き続き、来Q以降のEPSの見通しが下がってきています。

注目したいのが、来QのEPS見通しが下がっているにも関わらず、株価が上昇している点です。
株価には金利(長期金利)の影響が強いことを示していると思います。
長期金利の低下が株価収益率(PER)の上昇となる、マルチプル・エクスパンション(Multiple Expansion)となるんだなと思いました。

それにしても、FACTSETって本当にすごい、ありがたい。。。✨

センチメント

Fear & Greed IndexはとうとうGREEDの水準まで上昇してきました。
ここからは上昇よりも少し下落(利確?)の方を気を付けないといけないかと思っています。

とはいえ、年末までは上昇していくと思いますので、とにかくデータを注視しつつ
どっしりと構えていくべきかなと思っています。

来週も重要経済指標が控えていますが、個人的には
金曜日の日本CPIに注目しています。

アメリカがインフレを抑えることに必死になっている一方で
日本はインフレを機にマイナス金利・YCC撤廃を狙っているのかなと感じています。
それが何を意味するか。。。

とにかくデータ注視を徹底していきます。

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