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10月の異名

10月になった今朝、何となく開けたウェザーニュースの記事に10月の異名について書かれていた。俗説と思う「神無月」の由来が書かれていたうえ、各地の神が不在の理由を「縁結びの相談をするために」と限定で書かれていた。

俗説自体がダメな話だとは全く思っていない。知っている人も多い話だろう。多くの人が知ることで、それに合わせたイベントや言葉も発生してきた歴史を持っているのだろうと、興味深く思う。

それにしても、神様が相談したいのは縁結びだけ?と呆れた。
人の縁はとても大切だと思うが、それだけのために日本中の神が出雲へ、というのは、さすがに大きな違和感があった。今どきでも稲作は議題だと思うのだが。

メンタルの安定しにくい、寒さが進む季節を前にして、私が支持したい説は「神の月」。

漢字では「神無月」と書くが、神は出張中ではない。
6月の「水無月」と同じく、「無」という字は、助詞の「の」という説。

10月は実りの季節で、収穫祭で神に感謝するなど、神が身近な月だったのだろうと思う。日本に根付いたらしいハロウィンの由来には収穫祭の要素も含まれる。

個人的には、神に守られるような気がする、「神の月」という意味での「神無月」であってほしい。

とは言っても、私も夫も、実家も含めて無宗教。信仰はない。なので、神と言っても具体的なイメージは湧かない。

神は細部に宿る、という言葉は日本由来でもなく、生活の話でもなさそうだが、古来からの八百万の神に、いろいろなところから見守ってもらえるといいなと思ったりはする。そう思うことで、いろいろな物事を大切にできるようにも思う。

記事では他の異名も、いくつか紹介されていた。

その中の「陽月」。
陰鬱に感じることもある時季でも、意図的に明るさを感じようとしているようで、良い名称だと思う。

「小春」も、小春日和という言葉が今でもあるくらいなので、良い呼び名だと思う。

個人的には、そんな明るい言葉の月だということにし、メンタル不調になりやすい、寒さの出てくる季節を無事に乗り切りたい、と心から思う。