他愛ないフィルムの話
昨夜、偶々noteの画面上で見つけた記事の写真が素敵だった。桜が満開だった晴天の日に、その記事の江戸東京たてもの園へ行っていた友人と、行ってみたいと話していた友人に、その記事のURLをLINEし話題にした。
そのときには気づいていなかったが、その方の他の記事を読んでいるうちに、途中からの写真がフィルムカメラだと気づいた。
話題にした記事には、半分感光してしまった1枚目の写真も、フィルムという言葉もあったのだが、すっかりスルーしながら、良い雰囲気だと楽しんでしまったらしい。デジカメの写真も素敵な記事だった。
そんな昨夜のことを思い出しながら、昼食時に夫と話題にした。
夫は、今はフィルム1本2000円くらいするんじゃないか、とスマホで検索していた。が、見ていた家電量販店サイトでは、フィルムを含むカテゴリーが非表示になっていたらしく、なかなか見つからないようだった。
私「『写ルンです』はファインダーと写る範囲が違ってて難しかったね。」
夫「穴が開いてるだけだったからね。一眼レフじゃないコンパクトカメラも同じでしょ。」
私「そんな面倒なカメラは使ってなかったよ? レンズとは繋がってなくても、ファインダーと写る範囲くらいは、調整されて合ってたんじゃない?」
ようやく見つけた夫は、5m巻も売ってるんだ、と驚いていた。
夫「どうやって巻いてたか思い出せない。」
私「そうだね。巻いた覚えはあるけど。巻き器みたいなのあったよね。何枚撮とか決めて巻いてたね。」
夫「手回ししてたと思う。巻いてる途中で声をかけられて、わからなくなるなんてことはなかっただろうから、カウンターくらいは付いてたんだろう。」
私「何て言ったっけ、フィルムの側って再利用だったよね。」
夫「そうだったね。巻くのは『ディロール』って言うらしいよ。」
フィルムの側は、当時はパトロネと呼んでいたように思う。再利用していたが、再利用を前提に作られている訳でもなかった。現像でパトロネのキャップを外していたときに変形したものか、キャップが緩いとさすがに廃棄されていた。
夫と同時に高校生ではなかったが、高校の古い記憶を探りながら、のんびり他愛ない会話をしたランチタイム。
今日の写真は、いつか撮ったことがあるような、まるで考えていない夕方の写真。