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京都外国語大学 CEP 2022 Part.2

2022年2月14日~2月18日の5日間、京都外国語大学グローバル観光学科2回生の観光を学ぶ学生たちが、CEP(※1)の授業の一環で地域密着型観光を学ぶため京丹後を訪れました。

※1 コミュニティエンゲージメントプログラム(CEP)は京都外国語大学グローバル観光学科のプログラムの一環で、日本や海外の地域社会を拠点に、現実的な課題の解決に取り組むクラスです。

Part2の記事は、実地研修1日目と2日目についてです♪
(Part1についての記事はこちらをご覧ください!)

1.1日目

【1日目訪問先】
プラザホテル吉翠苑
金刀比羅神社
ネイチャークラブハウス
丹後エクスペリエンス

▶プラザホテル吉翠苑

いよいよ実地研修が始まりました!
1日目の初めはプラザホテル吉翠苑を訪問し、ランチに丹後地域とゆかりの深い狛猫をデザインしたランチボックスに入った郷土料理ばら寿司をいただきました。

狛猫ばら寿司
丹後ちりめんのひざ掛け
隅々に吉翠苑のおもてなしと地域の魅力が詰まっていました

→ホスピタリティ座学

吉翠苑が実施しているホスピタリティや、地域密着型のホテル作りに向けての取組などを吉翠苑職員の大亀さんと田中さんにご紹介していただきました。

講義の後も学生から沢山の質問が出ました

・・・学生からのコメント・・・
吉翠苑でのホスピタリティに関する座学で、客からの支持を勝ち取るにはやはり、ホスピタリティ体制構築による企業戦略は不可欠なものだと感じた。できない言い訳を見つけるよりできる理由を1つ見つけることが大事だと聞いて、自分はすぐ諦めたりしてしまうタイプなのでとても考えさせられた。困難があってもそのおかげで人は成長できるのは成功体験があるからこそだと思う。その成功体験を増やすことのできる幼少期からの勉強や部活動などの大切さに今になって気づいた。

→峰山まち歩き・金刀比羅神社訪問

吉翠苑の職員の田家さんに峰山の町を案内してもらいながら、その歴史についてお話をお聞きしました。

昔丹後ちりめんで栄えたことで、峰山の町にも祇園のような花街があったそう!

全国でも唯一狛犬ではなく狛猫を祀っている事で有名な金刀比羅神社
丹後ちりめんと猫の関係性や、地域にとって金刀比羅神社がどんな存在なのかについて宮司の脇阪さんにご説明していただきました。

宮司の脇阪さん自ら神社のご案内をしていただきました
狛猫ポーズでパシャリ!

▶ネイチャークラブハウス

続いて琴引き浜ネイチャークラブハウスを訪問しました。
ここでは、琴引き浜の自然環境を守るために、安松先生ご自身で集められた漂流ごみや手作りの資料を展示しています。

実際に浜に落ちていたマイクロプラスチックの数々

展示物を紹介していただいた後には、実際に琴引き浜のビーチで集めてきた砂を観察し、その中から嬉しいゴミと嬉しくないゴミを分別してみるというワークショップを行いました。

皆とても真剣!

・・・学生からのコメント・・・
琴引浜から漂着ゴミを収集し、展示していました。その中に色々な種類のゴミがあり、違い国から流れてきていました。しかし、漂着物はゴミだけではなく、高温水晶など価値あるものも流れて来ます。海は世界各地を繋いでいることを実感しました。

▶丹後エクスペリエンス

続いては、丹後エクスペリエンスの八隅さんにお世話になりe-bikeでのサイクリングと、拾ってきた海岸のプラスチックごみをアップサイクルするプレシャスプラスチックの工房を見学させていただきました。

都会ではできない海岸沿いのサイクリングに皆大はしゃぎでした
事前のオンライン講義でも漂流ごみについて学んでいましたが、実際に目の当たりにするとその深刻さを実感します
5分間という短い時間でこれだけのごみが集まりました
実際にプラスチックをアップサイクルする行程を体験させてもらいました
ゴミがこんな素敵なプロダクトに生まれ変わります

・・・学生からのコメント・・・
きれいと聞いていた京丹後の海を気持ちいい自転車に乗ってみることができ、とても楽しかったです。それだけでなく、海ゴミの問題やリサイクルについても学び、触れることができとても貴重な体験になりました。自分の中でリサイクルに対する意識が強くなりました。

2日目

【2日目訪問先】
小嶋庵
田勇機業株式会社
天龍(ランチ)
京丹後市未来チャレンジ交流センター roots
一般社団法人丹後暮らし探求舎

▶小嶋庵

2日目の初めは、京都市内から家族で移住をされた老舗の提灯屋さん小嶋庵小嶋さんを訪ねました。
小嶋庵の工房では、地域の子供たちが気軽に遊びに来れるように解放しており、幼い内から伝統産業に触れることができるような機会を作っています。
また斬新なデザインの提灯を作ったり、より提灯に親しみを持ってもらうためにミニ提灯作り体験なども行っています。

ミニ提灯作り体験
完成!明かりを灯すとさらに素敵です

・・・学生からのコメント・・・
提灯の作製体験 地域の祭りの再建や町おこしのために小嶋商店の提灯を町中に広めるべく活動されている中で体験活動も積極的に行われていて、自分たちも少しの時間ではあったがそれを体験することで提灯作りの手間や難しさを知ることが出来た。
ものづくりは決して簡単じゃなくて様々な場面で手間や課題を抱えていてさらにこれからも変化を求めて挑戦しているということが分かった。

▶田勇機業株式会社

続いて田勇機業株式会社にお伺いしました。
田勇機業は丹後ちりめんの伝統を海外ブランドとのコラボレーションや様々な商品の開発などを通して現在に継承し続けています。

実際に織機も見せていただきました

・・・学生からのコメント・・・
午前中に訪れた小嶋庵さんと田勇機業さんでの体験を通して、伝統工芸品は高価な物が多いが、高価なものにはそれだけ高価な理由があることを改めて学んだ。そこで、何か商品を購入する時は、商品の価格を見るだけではなく、それだけの価格が付く理由を考ることにより、日々の買い物においても、少しでも学びが増えることに気付いた。

▶鳴海さんのお話

ランチは天龍という地域で長年愛されるレストランで、ボリューム満点のお弁当をいただきました!

ランチの後は天龍のスペースをお借りし、京丹後市議会議員の鳴海さんからご自身のキャリアを選ぶ際の経験や、学生時代のお話などを共有いただき、最後に京丹後市にどんな場所になってほしいかという想いをお聞きしました。

・・・学生からのコメント・・・
物事は今出来なくても未来にできるかもしれないという言葉は印象的でした。鳴海さんの壁にぶつかりながらも自分の意思をもって活動されていることが素敵だなと思います。すぐ解決するために押し通すことの他にも1度受け入れる精神だったり、回り道してもいいなと思いました。

▶京丹後市未来チャレンジ交流センター roots

続いては、京丹後市未来チャレンジ交流センター rootsに訪問しました。
ここでは、高校生が自ら主体的にイベントを企画したり、課題に取り組んだるすることで、地域と高校生をつなぐ活動をしています。

壁一面に張られた地域の方々や高校生によって書かれた付箋の数々
チャレンジしたい事や叶えたい事が書かれています
学生の皆も1人1枚目標を書かせていただきました

・・・学生からのコメント・・・
rootsで出会った女子高生がとても印象に残っています。身近に夢を語れる場所があるのはとてもいいと思いました。自分も目標を書くことでより実現に向けて動こうという気になりました。

▶一般社団法人丹後暮らし探求舎

続いて移住希望者の支援や、移住者と地域を繋ぐためのイベントなどを行っている一般社団法人丹後暮らし探求舎を訪問しました。
移住相談員の小林さんは、ご自身の移住者としての経験を活かして移住希望者の方々のサポートをされています。

まちまち案内所

合わせて地域の方や、地域外の方など色々な方が集えるコミュニティースペースとしてオープンしたまちまち案内所を見せていただきました。

空き家をリノベーションした施設
建物内の至る所に取り壊される前の空き家から収集されたアイテムが取り入れられています

・・・学生からのコメント・・・
自分の地元には無かった施設で、地域の人々がとても羨ましく感じた。大人の方々との交流に加えて、自習室にも使うことのできる施設を初めて見た。何か新しい事業を始める人にとってもとても良心的な施設で、そんな丹後暮らし探求舎のような施設が増えれば地域が活性化すると感じた。

***
実地研修1日目~2日目の前半だけでも、沢山の事業者の方々を訪問し、様々なお話をお聞きしました。学生の中でも、多くの学びや気付きがあったということが振り返りアンケートからも分かりました。

次回は実地研修3日目~最終日の記事です!
是非そちらもご覧ください♪

Writer:一般社団法人Tangonian|岸 あやか

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