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#43 十如是(じゅう・にょぜ)


飲み屋のマスターしてるけどさ、たまに、あーもう酒やめとこって思うことあるんよ(笑)

多分、すべてにちゃんとして飲み終えて帰宅してるんだけど、部分的に何をどうしたか全く覚えてなくて(笑)

警察の厄介になるのは怖かないけど、でも、そうなりゃ、やっぱ寝覚めは悪いだろ。
ならなかったからよかったけど。

普通に目覚めたけど、いい年して記憶失くしてまで飲んでるのってどうだ?って思った今朝だった。

・・で、また飲んでるんだけどさ(笑)


ああ、ウクライナの問題?
あれは、現象としては侵攻だし、戦争だと言ってもいいだろうな。

ただ、あえて、現象としては、という言い方したけど、もう先の大戦からわかるけど、見えているものだけが事実だとは限らないということもある。

一番最初は、何と言い訳したってしてはならないことはしちゃいけないってこと確認しないとな。
理由があるから、すべての行為が正しいわけではない。
戦争というのは、兵士同士で戦うもの。
一般市民を巻き込んだらそれは虐殺だ。
ロシアの国の事情をいくら言っても、虐殺を正当化することにはならない。

その上で、今断片的に聞こえてくるのは、ロシアを動かした力があるという見方。
それを言う人は、ロシアを正当化するのかと批判されている。

順序で言えばさ、まず、ロシアを止めるべき。

ただ、日本人のオレたちは、それ以上は当事者じゃないから口を挟まないというのが、結論だと思う。
むしろ大事なのは、ロシアを止めて終わりではなく、今回、何がどう働いて、今回の現象が生まれたのかを整理しておくべきなんだと思う。

「戦争なんて消耗することをするはずがない」
そうしたり顔で言うコメンテーターがいるけど、実際に、そんな無駄なことが起きた。
一見、荒唐無稽に思えることが起きるんだ。
つまり、

■ 単純な善悪とか単一の因果関係で見ていると理解不能になる

ってことなんだ。
もうちょっと言うと、理解不能になるように巧妙に行われるんだってこと。

ロシアのやったことは悪い。
話はそれで終わり。
でも、その上で、日本人は、まず、自分の身において考えなければならないんだ。
自分たちに、何かを仕掛けられたらどうするのかってこと。

あー、いや、もう仕掛けられてるんだよ。
「清貧の思想」の日本人に、ありとあらゆる我慢をさせて、儲けないように、GDPが上がらないようにするとか。
ポリコレとかで、正しいことを主張する人間を片っ端から排除するとか。
国の力が衰退するように、そして国民が気付かないように、気づいても何も言えないようにされているんだ。

そんな今の日本をつぶすにはどうするか。

よく、尖閣有事って言うじゃん。
オレが仕掛ける側だったら、そんな面倒なことしないな。

LGBTで子供産ませないようにしてGDPをさらに下げ、SDGsで経済発展より環境保護でお金使わせて、ポリコレで疑問を一言も言わせないようにすればいいんだ。
日本は世界3位どころか、転げ落ちるだろうよ。
飲み屋のマスターでさえ思いつく、コスパのいい一番のやり口だよ。

ウクライナを他山の石とするとき、ドンパチの視点で見てちゃ駄目さ。
要は、他者をどう蹴落として、自分が優位に立つかを外国は考えている。
そのために、ありとあらゆることを、ありとあらゆる人間が行っているのが世界なんだよ。

おい、日本、大丈夫か?


・・
法華経に、こんな一節「十如是(じゅう・にょぜ)」がある。

■ いわゆる諸法の如是相(そう)、如是性(しょう)、如是体、如是力、如是作(さ)、如是力、如是因、如是縁、如是果、如是報、如是本末究竟(くきょう)等(とう)なり

ものごとを理解するには、「如是」は「何々のようなもの」、つまり、何々のことから見るとわかるって、仏陀は言ってる。

「相」とは、ありのままの姿がどうなっているかってこと。
「性」とは、そのものがもっている性質があるってこと。
「体」とは、そのもの全体を形作っている構造のこと。
「力」とは、その構造の中で働いている力のこと。
「作」とは、そのものにどんな作用が働いて現象を起こしているかということ。
「因」とは、その現象をが起こるために働いたすべての要因のこと。
「縁」とは、そういった要因がつながる偶然の積み重ねのこと。
「果」とは、ここまでの積み重ねの結果どうなったかということ。
「報」とは、その現象で人々に何を残したのかということ。
そして、この9つのことすべて「本末」が、「究竟」=要するに、何を優先するわけでもなく、「等」等しく複合的に関わっているのだということ。


つまり、仏陀は、世の中のことはすべて、それこそ誰の意思でもなく、関わる全ての人の動きが重ね合わさって現象として表れているって言ってるんだ。

仏陀というのは、まったくもってリアリストで、ありのままを「十如是」、10の観点で分析的に見ることが大事だって言ってるんだ。

どちらが正義か。
人々はこれを言いたがる。

まず止めることは、関係のない被害を出している事態だ。
それはそれとして、他国のこと。
日本人には関係ない。

ただ、関係はないが、形を変えて自分たちのみに降りかかってきそうなことだし、さっき言ったけど、もう降りかかってきていることなんだ。
それにどう備えるか。

まずウクライナに起きている現象を、少しでもわかる情報をもとに、仏陀の「十如是」で整理することだ。
その癖をつけていれば、日本の現象も整理できるだろう。

他の国のことをあーだこーだ言ってる場合かどうか。


・・・
まあ、いいや、今夜は飲もう。昨夜は大分飲んだけど(笑)

それだけ痛飲したのも、まあ飲めば飲むほど楽しい飲み会だったんだけど。
ママさんとデュエットしたのは、「林檎殺人事件」!
・・あ、知らないかー。
昭和の郷ひろみと樹木希林が歌ってた歌。
まあ、ママとも世代が一緒なんで盛り上がったねー(笑)

■ アア哀しいね 哀しいね

  殺人現場に 林檎が落ちていた
  がぶりとかじった歯形がついていた
  捜査一課の腕利きたちも
  鑑識課員も頭をひねってた

  霧に浮かんだ真っ赤な林檎
  謎が謎呼ぶ殺人事件
  アア パイプ加えて探偵登場

  フニフニフニフニフニフニ
  男と女の愛のもつれだよ

  アダムとイブが林檎を食べてから
  フニフニフニフニフニフニ
  跡を絶たない


昔の歌って、恋愛と「アダムとイブの原罪」の話を組み合わせたりして、知性(エスプリ)があったよな。

キリスト教って、男と女が愛し合うこと自体に罪があるって考え方だから。
だから男と女の「殺人事件」があるって、よくこの歌詞見ると、結構ブラックジョークなんだよな(笑)

日本人は、ブラックジョークを歌にして、それをデュエットにして男女に歌わせ楽しませてるという!
うーん、これ、ちゃんと考えるとすごく複雑な十如是だと思うな(笑)

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