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気味【きみ】

好きなアーティストは?
って聞かれたら、
サザンオールスターズって迷いなく答えます。

じゃー、趣味のジョギングの時に1番よく聴くアーティストは?
って聞かれたら、
サザンかなぁ???
ってちょっと躊躇させるのが、

西野カナさんなんです。

基本的には真っ当なジジーだと思ってるので、
大いに恥ずかしいのですが、
本当なので仕方がありません。

声とか歌い方とか楽曲とか、
なんか心地が良いんですよね。
歌詞は恋愛の歌が多いと思うのですが、
西野カナさんの
(あ!ここが心地よいんだな!)
って気付いたところがあって、
彼女の歌詞は

わたしと君。

という2人の関係性を歌ってるんです。
これが、

わたしとあなた

って距離感というか「感じ」でもない。

わたしと君っていう2人のなんとも言えないけど、
ちゃんと言ってはいる距離感の「感じ」の歌詞が、
なんか、
良いんです。

あんな可愛らしい女性が歌ってますから、
女の子が男の子を想って歌ってる。
って聴き方が正しいのでしょうけど、

男の子が女の子を想って歌ってるようにも聴こえるし、

性なんかも関係なくて誰かが誰かを想って歌ってるようにも聴こえる。

そう、
思いっきり聴こえたのが

if

って彼女の歌なんです。
約10年前に発売された楽曲です。
多分、売れたと思います。とても。
10年前と言うとワタシの2人の娘が、
14歳と12歳。
2人で西野カナにどハマりしてました。

(へー、どんな感じなんかしら?)

くらいな感じで娘には言わずにこっそりダウンロードして、
聴いたんですよね。

とても、良かったんです。
で、

「西野カナってさ、、、良いね。」

って2人に伝えたら、
笑ってではありましたけど、

「キモ」
って姉妹でハモってました。

ifも、やっぱりわたしと君。

2011年の3月でした。
ifを聴きながらいつもの江戸川の土手を走りながら、
なんか、号泣したんですよね。

歌詞に出てくるわたしなるワタシは、
土手を走ってる。
歌詞に出てくる君は、
東日本大震災に見舞われた被災地の方々だったり、
被災地のセラピストだったり。
江戸川にいても原発がどうなるのか?
この後、経済は一体どうなるのか?
会社は大丈夫だろうか?
セラピストを守ることが出来るのだろうか?
いろんな不安がありました。

でも、遠いようで近い数百キロ先には、
家族を亡くし、家を失くし、職を無くした人がいる。

偶然にも日本という場所に生まれて育ち働いて生きてる人が
大変な目に遭ってる。
ワタシは一体何が出来るのか?
ワタシがやるべきことは何か?

答えなんか見つからなかったんですけど、

ifの歌詞に、

同じ空を同じ想いで見上げていたいよ。
というプレーズと
同じ星を同じ場所で見つめていようよ。
というフレーズがあるんです。

空も星も江戸川からも東北からも同じだな。
違う場所のようだけど、日本という同じ場所じゃねぇか。

そんなことを
わたしと君という距離感にいながらの無力感とか、
絶対になんとかなる。
っていう日本っていうチームとして乗り切れる。
今の自分に起きてることも、
チームで乗り切れる。
根拠なんか何もないんですけど、
ifを聴きながら
そんなことを思った気がします。


話が脱線どころか、
線路の上を車で暴走してしまいましたが、
今日の東洋医学概論で出てきたのが、
気味【きみ】
きみ違いなんですけど、
東洋医学では、
臭い【におい】のことを気味というのだそうです。
気味を感じ取ることで患者さんの病を読み取る。
ということです。

気味が悪い。
とか、
かぜ気味。
なんてので普通に使うじゃないですか。

気味ってグーグルさんに聞いてみると、
「感じ」ってのが最も近いようです。

かぜの感じ。だから、かぜ気味。
なんとなく感じが良くない。
だから、気味が悪い。
臭いってのも、たしかに感じっちゃ感じだなとも思う。

「アイツ臭うな。」
って敏腕の刑事さんが言うのは、
アイツ汗臭いな。
や、昨日の夕飯はカレーだな。
とは違いますよね。

なにかが臭うんですよね。
「感じ」が。


西野カナさんの
わたしと君【きみ】
の「感じ」が好きなんです。

「感じ」を嗅ぎ分ける能力。
ワタシと気味【きみ】
この距離感を縮めて行くと、
良い医療人になれるのかも。
なんて、思いながら、

いつしか活動再開してくれることも
楽しみだなぁ。
なんて感じは悪くありません。


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