マガジンのカバー画像

ココロの眼

8
¥500
運営しているクリエイター

記事一覧

ココロの眼‐はじめに

ワタシが二十歳の時、今から二十九年前。  自分はいったい何がしたいのだろうか?  よくある…

ココロの眼‐第一章 母

母は憂いていた。  認めたくはないが、一般的にいうならこれが〝引きこもり〟というやつなの…

100

ココロの眼‐第二章 父

 しかし、ツキがない。  負けるやつがいるから勝つやつがいる。  ツキがないやつがいるか…

100

ココロの眼‐第三章 上司

同期の部下は厄介だ。  佐久間は嫌な顔一つせず部下としての役割を全うしてくれている。  …

100

ココロの眼‐第四章 セラピスト

「趣味はゴルフです。」 と、最近は言えなくなってしまった。行ってもいないのに言いづらい。…

100

ココロの眼‐第五章 伊藤さん

お父さん。  とは、呼べない。  呼べとも言われてないから呼ばないのだけど、世の中ではこ…

100

ココロの眼‐第六章 息子

 「さぁいよいよ一ヶ月だからね!  あとは、何しろ体調管理。  それと、苦手科目の復習あるのみ。  やることはやってきてて、充分な力はつけてるから。  過去問バシバシやってきますよー!」  と、先生は張り切っている。  国家資格を取得するための試験を受ける日まで、今日からちょうど三十日。  たしかに、いよいよだ。  ボクは鍼灸あん摩マッサージの専門学校に通っている。  目的は国家資格を取得するためで、それは治療家として誰かの役に立つための階段の一歩であって、資格を取得する

有料
100

ココロの眼‐おわりに

 ワタシの右目は見えません。  見えないというより、光を感じることも出来ません。  なので…