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2年前の決め事?


誕生月に決めてたこと
【足】

『まったく!なんでいうことを聞かないんだクソっ』ベッドに座り自分の足をひっぱたいている父親。

寝てばかりいるんだから、足に力が入らなくなるのは当たり前だよ。
いい天気だ。じき雪が降ってきたらいやでも家にいる時間が増えるぞ、お隣のおばあさんみたいに散歩でもどうだ?
さっきも『お父さんは?最近見かけないけれど、具合でも悪いのかしら』なんて聞かれたよ。
もちろん、元気元気って答えたけれどさ。



遠い昔、父は駅伝選手として引っ張られたこともあったと聞いている。
なんでも「中央大学」のゼッケンを付けていた、とは驚きだ。

走るのが早かったのは言うまでもないのだが、高跳びで国体の出場経験もあるらしかった。
本人申告なので、本当か定かではないが。

でも手をつないで父が走ると、幼い私は宙に浮くほどで、それが面白くて何回もねだっていた。
今思うと恐ろしい話だ、幼子の肩は簡単に外れてしまうのだから。
よく無事でいたものだ。案外私も丈夫なのかもしれない。



父親は『俺は足腰が丈夫だから今更歩いて鍛える必要はない』と言って頑なに動こうとしなかった。

今、似たようなことを言っている自分に気づいたのは、就寝しようと2階に行きかけた時、足を踏み外し4段目あたりから落ちてしまった……


2021年10月31日 15:20 note

上記は2年前に鬼籍に入った父を題材に小説をと意気込んで書き始めたものです。

息子目線で書き、小説として作り込もうとしたのでしょうが、ほぼエッセイ。
あっという間に2年が経過していました。


他、自分の書いたものを振り返っていたら、末尾に『クリエーターの人気記事』と記載してあり、改めて読んでみて「あちゃ~」すっかり忘れてた!
投稿の日付を見て、更に「あちゃ~」

2年前と同じくまたしても芸術の秋、読書の秋、と何かを行いたくなる熱病に侵されるのか?




流石に今回の意気込みは違う。
既につらつらと書き進めていたものを白日の下にさらそうとの思いからスタートしているのです。

奇しくも、1話完結で根底では繋がっているような短編小説を7話収納する形のマガジン(有料)を作ろうと2話まで下書きを行っている最中でした。




先の2年前に書き始めていたものは「父をめぐるエッセイ」に修正を加えて書き入れようと思っています。

多分ほとんどの方が鬼籍に入られていると思うのですが、往年の芸能関係にいらした方の中には父をご存じの方もおられたと聞いております。

まあ小説にしたら大長編になろうかと思うほど波乱万丈の人生を送った人のようでした。

私の記憶と、頭がしっかり?しているうちに書き留めようと考えています。



ライター業を小休止中のこの秋から冬にかけて、せっせと書き進めることにします。


Photo by ikoke


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