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もう寝るからねー。

もうこんな時間だし、謎の不整脈でボコボコいう心臓を横目に(というより横耳に?)有線のイヤホンを通してクリープハイプの『百八円の恋』が走る。

振られた時に泣きながらこの曲を聴いた夏からもう4年も経っていた。今でも鮮明に思い出せるのにその日はいつの間にか思い出になって私と距離を取られていた。

その出来事が本当にあったのかすら定かでは無い。でもあの時の傷がまだかさぶたとして残っている。たまに引っ掻いてぐじゅぐじゅにして、を繰り返してるからなかなか治らない。

辛い時はクリープハイプを聴くと言った友達は夢を叶えているし、いつまでもあの時のままなのは私だけだ。ずっとそこに留まって体育座りでもしている。辛い時に意地を張って、自分はまだいける!と勝手にムキになってたからそのツケが今になって回ってきたのか。それなら素直に辛いと認めてクリープハイプを聴けば良かったのだ。

結局居場所はいつの間にか出来ていて、その瞬間に固執する必要もなかったのに当時の私は必死だった。痛いけど居たかったもんね。

あの時の私へ。
今でもクリープハイプは隣にいてくれてるよ。
あなたが振られたから、失恋したから今の私にとって一生もんの居場所といえるバンドと出会わせてくれたんだよ。

なんて言ってもあの時の私はバンドなんかいいから復縁させろ!て怒るかな。

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