信念の善悪は誰のもの

怖かったんだろうね
言葉にすることが
怖かったんだよ
表に出したかったのに

私の欲しかったものは
誰も欲しがらなくてもいい
私が欲しいと思っているものが
からだの奥から安心するのかもしれない

私の信念が誰かを裁くものでなければ
それでいい
私の信念は私の中で育つもの
それでいい

社会に決められた当たり前は
私の中には当てはまらなく
ルールのようなものに当てはまりたいのは
私の弱いところが安心するためのもの

退屈な窮屈な社会はもう十分味わった
もうそれでいい
退屈な窮屈な社会で生きようとしても
出来なかった自分はそちらを見なくてもいい

誰かの信念は善悪を言うかもしれないが
それでもいい
私の信念は私の中だけで善悪を決めてしまうかもしれないが
それでもいい

人の様子が気にならなくなると
人の顔色は私に向けられたものではなく
その人の中で自分に向けられたものだと
気づくことが私を許している

重苦しいものがそこにあることは
もう十分に味わったのだろう
誰かがルールを決めて善悪を押し付けようとする
もう十分その場所にいなくてもいいと味わった

信念の善悪は誰のもの
それでその場所が安心するのなら
私の場所ではないと私が決める
それでいい