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ジェンドリン哲学

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2021年5月の記事一覧

G.H.ミード『プラグマティズムの展開』

「言語は身振りから派生した」という説を、ダーウィンやヴントからジョージ・ハーバート・ミードがいかに批判的に継承したか、そして、ジェンドリンの『プロセスモデル』(Gendlin, 1997/2018)の第VII章におけるシンボル論のいかに大きな土台の一つになっているかを知るのに格好の書。

G.H.ミード『プラグマティズムの展開』ミネルヴァ書房

有り難き良訳。
https://www.minerv

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ランガー『シンボルの哲学』

ジェンドリンの代表的哲学著作である「パターンを超えて思考すること : 身体、言語、状況」(Gendlin, 1991)のB節「パターン」や『プロセスモデル』(Gendlin, 1997/2018)第VII章を紐解く上でも、ランガー の下記主著『シンボルの哲学』(Langer, 1942/1953) は、汲めども尽きせぬ源泉である。

訳が直訳調「ではない」のも有り難き幸せ。

スザンヌ・ランガー『

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ジェンドリン本人が「理論形成」を解説:TAE公式動画紹介その2

下記の記事では、ジェンドリンが提唱した「辺縁で考える (TAE)」を、ジェンドリン本人が話し手として行っている動画を紹介しました。TAE全14ステップのうち、ステップ9までが行われています。

ステップ10以降は理論形成の段階です。デモンストレーション形式からいったん離れて、ジェンドリンが一人でレクチャーをしています。そのレクチャー動画も、ビデオ制作者のナダ・ルーさんがYouTubeの公式チャンネ

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