「キクとイサム」(1959)

農業を営む貧しい祖母(北林谷栄)に育てられている小学生の姉弟は黒人とのハーフ。まわりから好奇の目で見られながらもたくましく育つ。

今井正は左翼の監督なんだけど、メッセージを前面に押し出すことなく、ソフトなタッチで描いており、かえって心に迫ります。

リアルすぎて何をしゃべっているかよくわからない北林の熱演。1959年のキネ旬1位で、50年代の10年間に5回1位に輝いた今井監督も興味深ければ、雑誌で見たハーフの写真からオリジナル脚本を書いた水木洋子も興味深い。

2016年1月14日

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