見出し画像

心2: 市場価値が正しく評価される環境に身を置こう

常識的ではありますがあえて強調させて頂きます。みなさんの市場価値とは市場から求められる労働価値の対価であるべきです。しかし実際問題として、周りに有望な転職先がない、もしくは転職が常識的ではない環境下においては、雇用主も給与を上げる必要性に駆られず、市場価値よりも低い賃金で労働させられてしまいます。これは地方都市でみられるケースですが、地元の企業で実直に業務を長い年数こなし実力(=市場価値)が上がっているにも関わらず、年収が殆ど上がらないことがあります。雇用主としても、安定した地元の顧客が存在し販売価格・売上数がほぼ安定してしまっているため、固定費である賃金を上げることをためらいます。

このように年収は本人の実力よりも属する環境に大きく左右されます。市場価値通りの賃金を得るためには、需要と供給の市場メカニズムが正常に存在する環境、すなわち、多くの企業群が存在する都市部で働くべきです。特に学歴の低い私のような人間だと、仕事の能力のみで純粋に評価してくれる企業が多く集まる場所でなければ年収1000万円は絶対に達成することはできません。年功序列のエスカレーターに沿って年収1000万円を達成できる会社は、もはや国内企業では一握りであり、それは殆どの場合、新卒純血主義の会社です。そしてそういった会社には、低偏差値の大学生は入社することはほぼ不可能です。

ここまで書くと、「結局東京一極主義なのか」「地元の田舎で働かなければいけない事情があるのに」というご批判もあるかと思います。私がここで申し上げたいのは、市場原理が働かない環境では、みなさんの給料は雇用主によって一方的に値決めされてしまうということです。技術革新が進み、勤務場所によらず同一労働・同一賃金が完全に達成される時代が訪れない限り、これは変わりません。個人的には、人間は直接的なコミュニケーションを重要視する生物であるため、都市部に高収益企業と高収入人材が集まる傾向は変わらないと予想しています。

「長男・長女であるため、代々引き継いできた家を守らなければならない」「地元で親の面倒を見なければならない」など個々の状況があるかもしれません。しかし、みなさんの人生の主人公はみなさん自身であり、親でも先祖でもありませんし、家だの墓だのは所詮入れ物です。もしも現状の労働条件に満足しておらず、改善する選択肢がない環境に身を置かれている場合、大都市に移住するということを真剣に検討すべきです。

推薦図書

⇒タイトルのとおりの内容を統計的なデータに基づいて証明した書籍です。なぜ、このような格差が広がるかについての考察もあります。

筆者後記
地方活性に日々取り組んでいらっしゃる方々の努力を否定するつもりはございません。しかしながら、現状をみますと、人口減少⇒地元企業の衰退⇒低待遇⇒さらなる少子化という負のスパイラルに陥っている地方都市が少なくありません。上記拙文を否定できるだけの好待遇の企業が地方都市に多く出現することを、地方都市出身の者として望んでおります。

サポート頂いた方には100円につき1つ年収アップのための質問にTwitter DMでお答えします。 なお、年収2000万円以上の方のサポートは受け付けておりません。逆にお金を払って教えを請いたいです!