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技3: 中堅社員は細かい業務知識を積み重ねて市場価値を上げよう

今回は35歳ぐらいまでの中堅社員の方に向けて発信したいと思います。

前回技7において、非有名大学の学生でも英語+簿記orプログラミングを学習して年収1000万円の基礎を築くお話をしました。今回は社会人経験が約10年程度の中堅社員が年収1000万円を狙う方法をお伝えしたいと思います。
現職での年収に満足されていらっしゃる方はここで読むのを止めて頂いて結構です。


バックオフィス業務で一度に年収を劇的に(30%以上)上げるには転職しかありません。一方、私は転職は最後の切札だと考えているため、感情的・無計画な転職は全くお勧めできません。キャリアップ・年収アップ転職が狙える状況とは、社内評価が市場評価よりも相当低い場合のみです。

①上司と定期的に評価のすり合わせをしていて感触も悪くないのに、昇進・昇給になるとうやむやにされる
②異動・退職が少なくの上のポジションに空きが出そうにない
③上司・その上の上司の年収も1000万以下であり、自分の希望には遠く届いていない

上記に該当すれば真剣に上を目指すための転職を検討してよいと思います。


中堅の年齢に差し掛かると、学生とは違ってポテンシャルだけでの転職は難しくなります。逆に言うと、業務実績のみに基づいての採用となり、日々の社会人の研鑽の積み重ねにより高い市場評価を受ける可能性も出てくるため、学歴が一流でなくても逆転を狙うことができます。

この年齢層では、業務に無関係な資格は全く重要視されませんので無駄な時間は使わないないように注意してください。例えば人事で10年のキャリアがある人が簿記1級を頑張って取得したとしても、市場評価が上昇することは殆どありません。経歴書に書くための資格合格のために勉強するのではなく、実務に役に立つために学習が重要です。先ほどの例だと、簿記の問題集ではなく財務諸表分析の解説本を読んで、経営数値全体の理解を深める方が効率的です。

では、何が転職市場で重要になるかというと日々の業務の【積み重ね】に裏付けられた知識と実績が重要になってきます。【積み重ね】がキーワードであり、単に同一業務を長い年数やったからといって市場評価は上がりません。そして業務知識を体系化して実用するためには、文書化が重要だと以下記事にて説明しました。

文書化できるということは体系立てて業務を理解するための一歩です。そして、改善改善を文書の上で検討していくことにより、before/afterの比較が可視化できるようになります。自分が業務に担当したことにより問題が発見でき改善できた、そのサイクルこそが業務知識の積み重ねです。
そして、文書を見返すことにより積み重ねた業務知識の中に、現在の勤務先でしか使えないものと、他の会社でも使える知識が判別できてきます。後者があなたのビジネスパーソンとしての資産です。その資産に英語を加えることにより、男女関係なく外資系企業で年収1000万円が視野に入ってきます。

なぜ私が頻繁な転職をお勧めしていないかというと、短期間ではこの資産を築くことが難しいからです。かくいう私も若気の至りで短期的な転職を経験したことがあります。その時に気づかされたのは「結局同じレベルの仕事をほとんど同じ給料で違う会社でやらされただけ」ということです。自分より年下の社員が高評価なのを目の当たりにして、「最後は仕事の細かい部分まで体系立てて分かっている人間が一番強い」ということを思い知らされました。

私のような凡人だと、どのような仕事でも、1回目はまず先輩を見て真似る、2回目で改善点を発見する、3回目で改善を実行してみる、と3回実行せねば自分の価値を出すことができないことを身をもって知りました。
業務に慣れてマンネリ化してきた方こそ、文書化して次のレベルを目指すよい時期です。

社会人生活を日々の業務に忙殺されながら生きていくのは苦しいことです。それだけで精一杯で余裕もないかもしれません。
しかし、その苦しい世界から抜け出して高いレベルを目指すためには、その上の視座に立ち、自分の業務を客観的に文書化するというプラスアルファの努力が必要です。毎日少しづつでもいいですし、数時間取って週末書き溜めていくのもよいと思います。




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