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心8: 「勝者とは最後まで立っていた者である」

これは誰の名言なのか調べても分からないのですが(※)、よく漫画などで使われますよね。私にとっても日々を生き抜く上での教訓となっています。

※これに似た表現で、映画「アンタッチャブル」の中でギャングのボスであるアル・カポネのセリフがあります。「ボクシングでは、試合が終わるまで待たなけりゃならない。片方の男は立っている。それが、勝者が誰かを知る方法だよ」

私はこの格言を「盲目的に現状に耐え続ければいつかは勝利できる」とは解釈していません。私の人生の経験則として言えるのは、今の時代は計算力のない我慢では、一方的に相手に搾取されてしまう残酷な社会です。無垢で純粋な労働者が狡猾な経営者・管理者に利用され、人生を狂わせられる光景をこの目で見てきました。
そして悲しい哉、学校・テレビでも「信じて頑張っていればきっといいことがある」という時代遅れの美学を私たちの脳裏に刷り込みます。私が人生で悟ったのは、盲目的・無計画な努力の先に成功などない、ということです。

私はこの格言はむしろ「慎重に反撃のチャンスを待ち、攻勢に転じるときには一気呵成に攻め落とす」計算力・力の蓄積・大胆さが必要だと説いているのだと解釈しています。ボクシングに例えるなら、中盤までは相手に好きに攻撃させたとしても、最終ラウンドにノックダウンするのはこちらの方だ、ということです。

仕事の例を挙げましょう。
あなたは効率化を自分で考え、自分の業務を簡単にこなせるようになり就業時間の終わりまで余裕ができるようになりました。それに気付いた上司は、あなたに同僚の分まで手伝ってやってほしいと命じます。
あなたと同僚の給料はほとんど同じです。手伝うことにより人事考課は多少良くなりますが、給与面で差はほとんどつきません。そして上司は手を動かさず口頭で指示を出すだけです。

あなたならどうしますか? 私なら引き受けます。

そして同僚の仕事をマスターしたときに、同僚の無能さと自分の有能さをアピールして昇進・昇給を要求します。昇給できる資金がないと言われれば、同僚を降格or解雇し浮いたコストで昇給してほしいと迫ります。それもできないと言われるのであれば、内密に転職活動をし、現職での効率化・こなせる業務量の多さをアピールして内定を取っておきます。そして退職の意思を上司に伝え好条件を引き出します。それでも、引き止められないのであれば転職するまでです。初めは従順に組織の指示に従い、最後に年収アップという自分の目的を達成するのです。
あなたの業務は替えが効くのか効かないのか、替えが効かないレベルにまで広範囲の業務をこなせるようになっているのかが交渉において非常に重要です。

日々の業務知識を積み重ねることにより、キャリアの転機で逆転カウンターパンチが打てるように腕を磨きましょう。


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