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心7a: 環境が悪い時は無理に動かない

キャリア形成を登山に例えましたが、経済環境とは登山における天候のようなものです。好天候のときには、山に登り、別の山へ移動もできますが、悪天候の時に無理に移動すれば命にかかわります。動くことがばかりがキャリア形成ではなく、吹雪が止むまでやり過ごすことも重要な計画の一つです。

現在(2020年3月~)のような先行き不透明の経済環境であれば、なりふり構わずに日々の生活を安定させることが最優先です。
副業や投資で収益がある方は退職という最終カードを切れますが、給与しか所得がない場合は、安易に退職すべきでタイミングではない、というのが私のアドバイスです。退職届を出すのは必ず次の職場から内定(Offer Letter)を貰ってからにしましょう。また、極端な例では事業縮小などで会社都合退職で解雇された方が金銭的に有利になりますし、次の転職時に「経済的な事由により不可抗力で解雇された」という説明がしやすく、転職が決まりやすいです。

<どうしても今すぐ退職したい場合>
それでも、「もうこの職場はムリ!」と限界に達している方もいるかもしれません。それでも、「どうムリ」なのか冷静に分析して対処しましょう。感情的に自主退職してしまって次にいい転職先を見つけられなければ、ご自分のキャリアを傷つけてしまい年齢だけを重ねてしまいます。

①上司からのパワハラ・セクハラ
これは悩むまでもありません。どうせ退職する気持ちが強いのであれば、労働基準監督署か法テラスに連絡しましょう。深刻な被害を受けているのであれば、法テラスから弁護士を紹介してもらうことができます。パワハラ・セクハラによる精神的被害の退職は慰謝料請求が可能ですので、録音等しっかりと証拠収集をしておきましょう。

②残業時間が多すぎる
仕事量が多すぎて毎日深夜まで残業が続いているのであれば、上司に相談しましょう。また、自分でも自動化できる業務がないか検討しましょう(データ集計・資料作成など)もしも自動化・効率化できる余地がなく、残業が避けられないのであれば残業代を満額もらうように記録を残しましょう。屁理屈をつけて支払ってもらえない場合には、労働基準監督署に連絡しましょう。今、会社に残る理由はカネだけです。社内で何を言われても気にせず確実に回収しましょう。

③業務レベルが低すぎる
これは上司に相談して高レベルの職務に変えてもらうようにしましょう。聞き入れなかったとしても今は自主退職してはなりません。他者の目など気にせず定時で帰りましょう。そして、自宅で英語や専門分野の学習をしましょう。今の状況は改善したときに一気に勝負にできるように今から実力を磨いておきましょう。

<転職について>
トランプに例えるなら、私は転職は最後の切り札だと考えています。現状に不満があれば、上司や他部門を巻き込み、社内改善を検討するのが初めのステップだと考えます。それぐらいのコミュニケーションが取れないようであれば、次の職場でも成功することは難しいのではないかと思います。
全てが理想的な職場など存在しません。どうしても自分が譲れない点を1つか2つに絞って交渉すべきであり、転職をちらつかせるのは、その交渉すら決裂した場合の最終カードです。




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