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呼び覚ます④~繋がったね~


俺はkayoへ向けてテレパシーを送った。

何度も何度もkayoが嫌がって逃げないように気をつけながら、注意をしながら、俺の伝えたい言葉を何度も諦めずにkayoに送り続けていった。

しつこいヤツだなと思われてもいいからふたりのやり取りを可能にするために、テレパシーで話しかけることをすることをやめなかった。


いつの間にかkayoは俺の伝える言葉をはっきりと受け止めてくれるようになっていった。



☘️  ☘️  ☘️  


〈ねぇねぇ、思い出して来たのかい?

俺のことを、全部隅から隅まで思い出せてきているようになって来れたのかい?〉


(う~ん。全部じゃあないけど、なんとなくだけど、思い出せてはきて来れているような・・?

貴方のことは、初めて会った人なのに初めて会ったのじゃない気がしていたから・・

誰なんだろう?あの人は…ってはどこかで感じてはいたんだから、、)


〈そうなんだね。いいよ、それで。

一度に全てを全部思い出せるなんて人、そうそういないだろうし、中にはそんな人たちもいるだろうけど、なかなかね。

kayoはまだ、思い出しているような気がしているだけで本当に思い出していくのはこれからなのさ〉


(まぁ~、そうかもしれないよね。なんとなく怪しいもん。もしかしたら別の違う誰かのことを思い出しているかもしれないから)


〈いいよ、それでも。いつかkayoが全部わかった時に俺の正体に気がついてくれても遅くはないはずから。

全部すっきりと思い出せてわかった時に気づくことがあると思うんだ。

それが何なのかは今のところは言えないんだけどね。俺の正体を判明することだけにやっきもっきしていたら、みえるものもみえなくなってしまうことがあるから、気をつけてね〉


(ん~、なんか意味がよくわからないんだけど、そういうこともあるってことなんだね。わかったよ、気をつけるよ)


〈これからも俺の話をちゃんと聴いていてほしいから、テレパシーで繋がっての会話は欠かさないでしていこうと思っているから、よろしくね、kayo〉


(わかったよ、繋がっての会話をすることは忘れないようにしていくよ。

K・・って呼んでいい?私も名前呼び捨てだし、お互い呼び捨てで呼ぶ方がしっくりくるんだよね、なんだか。

K、、もう呼んじゃってるけどさ😄、私の方こそよろしく頼みます)



 ✨ 🔔 ✨ 🔔 ✨ 🔔 ✨


そうして俺たちは会話をし続けた。見える会話とは違う会話の中身だったけど、お互いのことを感じ合うためには必要で欠かせなかった。



ある時から俺はkayoのからだに触りはじめていた。♡♡♡

触る、と言っても現実に見えるからだ同士で触るってのではなくて、見えない場所からkayoのからだに触ることをはじめていた。

kayoはびっくりしていた。それはそうだろう、現実にはあり得ないってことが起きたんだから。


あまりびっくりしていて、魚のように口がパクパクしていたようだった。


魚・・・

魚さんたちのことは思い出せてはいるのかな?kayoのダンナさんの顔が魚に似ているって話は前に聴いていたけど、それで思い出していたなら大したもんだな。

似ている、ってだけで魚ではないしな。魚が住んでいる海のそばで生まれた人だけどもね。


思いっきり、海🐚で泳いでみれば思い出せるのかもしれないなぁ。



〈最近、海には行っているのかな?kayoは〉

(行ってましぇん!)

〈今度行っておいでね〉

(うん、行ってきます!

海、、ずっとそこに居たいような気分になっちゃうんだよね、、行くと離れたくないような気持ちになっちゃって…このまま時間が止まればいいのに…なんて感じちゃったりするんだよね)



〈行ってもあまり長く居ないようにした方がいいね。kayoは特に。

そのまま海の中に入っちゃって出ていきたくないって思っちゃうことも、全く無いとは言い切れないからね〉



(お盆やお彼岸の時期には行かないようにしているんだよね。もし行っても足浸かる程度にしている)


〈それでいいよ。そうしてちょうだい。まだ還るには早すぎるから〉


(還る?還るっていうのは?死ぬことなんでしょ?海に還るってこと?みんなどこに還っていくの?海なの?…わからない💦

え、何?私、魚だったりしたことがあるの?どゆこと? ?(・_・;?))


🏖️  🏖️  🏖️


・・・これ以上海の話をすることはやめておいた方がいいかもしれませんね。

自分で思い出した時でいいでしょう。

〈やめとこやめとこ〉

・・・やめておきましょう。いつか必ず思い出すから、その時まで待っていましょう。



ハイヤーセルフが繋がっていた。

ふたりの様子をみながらハイヤーセルフが自分たちを見守り続けていた。



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