女装
3歳の娘は1歳の息子の面倒をよく見てくれる。
息子が遊んでいるおもちゃを取り上げたり、寝ている息子の上に乗っかっていじめたりもするが、靴下を履かせたり、ご飯を食べさせたり、絵本を読んだり、“小さなお母さん”として頑張ってくれている。
今朝も、私が息子のオムツを変えて、手を洗い、ついでに洗濯物を回そうと作業していると、
「これもう小さいから、この服は○○くんにあげるね」
と言って着替えさせてくれているのを洗面所で聞いていた。
子供たちの所へ戻ってきてびっくりした。
息子は水色の盛り袖のカットソーにピンクのカボチャパンツを着ていた。THE 女の子の格好だった。
でも、娘も息子もとっても嬉しそうだった。
にこにこしていた。
私のびっくりした声を聞いた母がやってきて、
「え!!かわいい!!どうしてそんなに似合うの?!やっぱり○○くんは女の子に産まれるべきだったわ!」
と言った。
「かわいい!かわいい!!」を連呼して、悶絶していた母だったが、息子が熱発してしまい、昼前には着替えさせ、運転できない私の代わりに病院に連れて行ってくれた。
熱が出なければ、多分、1日そのままの格好だったことだろう。
そして母は「かわいい!」を連呼していたことだろう。
息子は家族の誰よりも色白だし、成長曲線の下限ギリギリをいくミニマムボーイだし、もっと小さい頃は女の子に間違えられていたけれど、やっぱり女の子の格好をさせちゃいかんよね。
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