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田舎暮らしと、秘密基地

ダイエットはまだ諦めておりません。錬です。

私は宮城県の田舎で生まれ育ちました。どれぐらい田舎かと言うと、街灯が200m間隔にしか無くて、お隣さんは250m離れた坂の下。※近くに祖父母の家と叔父の家はありましたが。夏には、カエルの鳴き声がうるさくて寝れず、ホタルが飛び回り、空を見上げるととても綺麗な星空が広がってる。そんな場所です。

小学校までの距離は約4キロ。同じ地区に住んでいた同級生は1人だけ。その子は身体が弱く、よく親に車学校まで送って行ってもらってました。なので4キロの道のりを、朝と夕方、幼稚園を卒園したばかりの7歳が1人で登下校するのが日課でした。朝は6時50分に家を出ます。
修行かよ!笑(こうやって文字にすると結構過酷だな。)当時は当たり前と思ってた。

田舎なので交通量は少なく、事故などの心配はほとんど、ありませんでした。

通学路は田んぼの真ん中に道がまっっっすぐ続いている為、代わり映えしない景色をひたすら進みます。イメージ写真↓

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登下校の時間は、本当に憂鬱で、寂しくて、悲しい気持ちだったのを今でも思い出します。


そんな私も、少し大きくなった小学校3年生頃。

田舎 × 男子小学生 × 遊び = 秘密基地作り

田舎と言えば、コレしかないでしょう。だって、何も無いんだもん。笑

右手にノコギリ、左手にナタ、腰に紐、ポッケにハンマー、装備は完璧です。

裏山が祖父の所有物だったので、敷地は広大にありました。

お気に入りのスポットは"竹藪"です。
良くテレビなどで出てくるような綺麗なものではありません。

地面には雑草が生えていて、折れて腐っている竹が転がってます。
要するに、秘密基地を完成させるには整地からやらねばならない ということです。

コレは秘密基地を作った事がある人にしか分からないと思いますが、秘密基地は、作ってる最中がめっちゃ楽しい んです。笑
完成までの時間が長ければ長い程、遊ぶ時間が長い。という事ですね。なので、"与えられた土地に好きに作る"よりも"ここの土地を綺麗にしてから、こんな秘密基地を作りたい!"の方が断然楽しいんです! マニアック過ぎます?😂

そして、作り終わった後はすぐ解体する感じ。次の秘密基地作りをまた始める。そんな感じでした。

いよいよ、秘密基地作りスタートです。

私のお気に入りの素材は 竹 でした。

竹藪に生えている竹は、腐って地面に転がっている竹とは大違いで、綺麗な緑色で、沢山の笹の葉を繁らせて、とても大きく成長しています。

ノコギリで切り出して、ナタで笹の葉を切り落とし、ナタで竹を割いて、床のように並べて、骨組みを作って、ロープで縛り、屋根と床には笹の葉をしきつめます。
そう。リアル動物の森です。笑
リアルMinecraftとも言うでしょう。

もちろん最初から上手く道具を使えた訳ではありません。道具で手を切ったり、雑草や竹のトゲが刺さったり、虫に刺されて大きく腫れ上がったり、そんな事を沢山経験して、『どうやったら上手く切れるんだろう?』『トゲのある木はどれだ?竹はどうやると手に刺さる?』『虫に刺されない格好はどんなだ?』

痛い思いをしたからやめよう😭とは、私はならずに、足りない頭で子供なりに考えて、工夫して、できる事が増えて、自分で形にする事への達成感の虜になっていきました。

今、私は建築業でリフォームの営業をやらせて頂いてます。

恐らく根幹は、小さい頃に遊んだ秘密基地があるんじゃないかと思ってます。

結婚して、子供を持つと親の気持ちがようやく少しだけ理解出来てきました。

私の両親は、1人で登下校する私の姿をみて不安だったと思います。

鋭利な道具で怪我を何回も繰り返す姿を見て、やめさせたかったと思います。

心配だからやめさせる。それも正解だと理解しています。しかし、見守る事によって子供が自分で考えて、成長するチャンスになる事もあるんだと、こうやって昔の事を振り返って見て思いました。

中々、自然と触れ合う機会が少ないですが、チャンスを与えてあげられる親で居たいと思いました。

でわまた(^^)



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