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諸外国のビジテーション≒面会交流の実態とは?日本との違い(平成25年)

以下のYoutube動画を文字起こし

平成25年4月19日に行われた衆議院法務委員会ハーグ条約国内法についての審議 参考人意見陳述

西根由佳議員

今のお話の中で日本の面会交流の問題点が出てきました。ここで棚瀬参考人にお伺い致します。アメリカなど諸外国の面会交流の実態を専門家の立場から教えていただけますでしょうか。また面会交流に関して諸外国と日本の違い、日本の問題点につきどのようにお考えでしょうか、お願い致します。

棚瀬孝雄参考人

先ず、あのアメリカではですね、最近面会交流、元々言語はビジテーション≒訪問権と言う形で、お父さんが別居親だとしますと、お父さんの家に訪問して、そしてそこで泊まって過ごすと言う訪問権と言うなのが伝統的で、そうしてだいたい長い間ずーっと前から隔週二泊三日、金曜日の夜から日曜日のと言うのが、標準的なパターンとしてずっと続いてきました。だけど最近はですね、そうした隔週三日だけでは足りない、特に小さい子どもの場合にはですね、二週間と言うタイムのスパンは長すぎると言う事を非常に協調してきましたので、例えば隔週二泊三日であってもですね、必ず空いている週の平日にですね一回必ず夕ご飯を一緒に食べるか、あるいは泊まるかと言うのを入れると言う風にしてきました。そしてもう一つ大切な事は面会交流と言うのは顔を見せる、顔を見ると言う、元気でやっていると言う事を確認するだけじゃなくてですね、別居親が親として子どもを養育する、時には叱る、或いはお父さんの手本を見せる、或いは一緒にゲームをして笑うと言ったですね、そういった正に生活時間を共有する、一緒にお風呂も入ると言う、その中で子どもは育っていくと言うもんだと思います。ただそう言う面でこの面会交流と言う言葉は、先ほどエフピックの事もありましたけども、月に一回二時間なんて言う貧困なのは、外国では考えられない、DVケースなんかも見てきましたけれども、DVケースでもスーパーバイスト、監視付面会なんてやっていますが、その場合でも毎週やっていました。ですからそう言う意味で、昨年度面会交流を見てきたんですが、もう一歩進んでる、一周先進んだと言う印象を受けました。それでそこではですね、殆どが50:50を原則とする、そしてただお父さんの勤務だとか、子どもの学校だとか、家庭の距離の離れ方とかで50:50出来ない場合だけ変える。50:50の典型的な場合で2つありまして。1つは一週間交代、日曜日の午後4時に引き渡して、翌週の午後4時に渡す。それを隔週でやっていました。それからもう一つは2・2・5と言っていて、何の事か分からなかったのですが、先ず2は二日間続けて、平日月曜日の子どもが学校から帰ってくる時に迎えに行って、それで水曜日の学校に送り届ける。そして今度お母さんが水曜日の午後学校の帰りに迎えに行って、金曜日の午後に送り届ける。そして週末だけは、つまり週末だけは、5つまり、50:50で隔週でやるなんて事をやっていました。それを原則とする、そして勿論出来ない場合があります。出来ない場合があるんですが、少なくともそれが子どもにとって良いと言う事を裁判所は一生懸命といていました。沢山のガイドランも抱いていました。ですから少なくともそう言う形で多くの方たちが、面会交流をしていました。


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